有名度
関脇近江神宮
おうみじんぐう
滋賀県大津市神宮町1-1
節分祭・例祭・近江まつり・燃水祭
更新日:2026年10月4日
鬼を客人として迎える「節分祭・客人神祭」
近江神宮では毎年2月3日、立春を前に「節分祭」が斎行されます。節分祭では豆まきによって災いの象徴とされる鬼を追い払いますが、近江神宮の節分はそれだけでは終わりません。その後、追われた鬼を客人として迎える「客人神祭(まろうどがみさい)」が行われます。
客人神祭では鬼を丁重に迎えて酒食を供え、近江神宮のお札やお守りを持つ人々には災いを及ぼさないよう約束してもらいます。
節分で追い出した鬼をそのまま排除するのではなく、今度は客人神として迎えて饗応するという珍しい祭典です。「鬼は外」のその後まで続く、近江神宮ならではの節分行事となっています。
勅使が参向する近江神宮の「例祭」
近江神宮で最も重要な祭典となる例祭は、毎年4月20日に斎行されます。天智天皇が近江大津宮へ遷都したのは、天智天皇6年(667)3月19日。その旧暦の日付にちなみ、現在の4月20日が例祭の日とされています。
当日は宮中から勅使が参向し、天皇からの御幣物が神前に奉られます。
さらに清和四條流による「包丁式」も奉納されます。包丁式は、食材に直接手を触れることなく、包丁と箸を使って魚などをさばく古式の儀式です。
御祭神・天智天皇が都を置いた近江大津宮の歴史を現在へ伝える、近江神宮を代表する祭典です。
子供神輿が集まる「近江まつり」
例祭の直後の日曜日には「近江まつり」が開催されます。例祭が厳粛な神事を中心とするのに対し、近江まつりでは地域から十数基の子供神輿が参集し、さまざまな神賑行事が行われます。
4月20日の例祭と、その後に行われる近江まつりは、近江神宮の春を代表する一連の祭事となっています。
日本最古の石油献上記事にちなむ「燃水祭」
毎年7月7日に斎行される「燃水祭(ねんすいさい)」は、天智天皇の時代に「燃える水」が献上されたという『日本書紀』の記事に由来する珍しい祭典です。『日本書紀』には天智天皇7年(668)、越国から「燃土(もゆるつち)」と「燃水(もゆるみず)」が献上されたことが記されています。「燃水」は現在の石油にあたるものと考えられ、日本における石油についての非常に古い記録として知られています。
この故事にちなみ、近江神宮では新潟県胎内市黒川で採取された「臭水(くそうず)」を奉献する燃水祭が行われています。
祭典では古式の装束をまとった人々による献上行列が行われ、かつて越国から近江大津宮へ燃水が献上された故事を再現します。
さらに、奉献された燃水にちなんでランプへ火を灯す「献灯の儀」も行われます。
御祭神・天智天皇と「石油」という一見意外な組み合わせですが、『日本書紀』に残された約1350年前の記録を現在の祭典として伝えている、近江神宮ならではの神事です。
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