有名度
関脇近江神宮
おうみじんぐう
滋賀県大津市神宮町1-1
競技かるたの聖地・近江勧学館とちはやふる
更新日:2026年10月4日
百人一首第一首 天智天皇を祀る「かるたの聖地」
近江神宮は「競技かるたの聖地」として全国に知られています。その原点にあるのが、御祭神である天智天皇と小倉百人一首との深い縁です。小倉百人一首の第一首に置かれているのが、天智天皇の御製として伝えられる「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」です。『後撰和歌集』以後、天智天皇の御製として伝承され、藤原定家が選んだ小倉百人一首では記念すべき巻頭歌となりました。近江神宮では天智天皇を「歌かるたの祖神」として仰いでいます。
そのため近江神宮では、百人一首や競技かるたに関係する祭典・大会が数多く開催されています。毎年1月には競技かるたの最高峰である名人位・クイーン位決定戦、かるた祭、高松宮記念杯全国競技かるた大会などが行われ、夏には全国の高校生が集まる全国高等学校かるた選手権大会が開催されます。

神座殿で行われる「かるた祭」
境内に建つ神座殿(かみくらでん)は、御祈祷や結婚式などに使われるほか、近江神宮を代表する祭典「かるた祭」の舞台となります。1944(昭和19)年に建立された銅板葺の木造平屋建で、廻廊によって神饌所、参集所、北神門などと結ばれています。本殿や拝殿などとともに近江神宮の社殿群を構成する建造物で、国の登録有形文化財となっています。

百人一首第一首の歌人を御祭神として祀る神前で、その年のかるた競技の幕開けを告げる祭典が行われることも、近江神宮がかるたの聖地と呼ばれる理由のひとつです。
中庭に並ぶ珍しい「板かるた」
神座殿の中庭では、ずらりと並んだ「板かるた」の額を見ることができます。板かるたは北海道に伝わる独特の百人一首。一般的な百人一首の取り札が紙で作られているのに対し、木の板に文字が記されています。また、百人一首の上の句を読み、下の句の札を取る一般的な遊び方とは異なり、下の句だけを読み上げ、同じ下の句が記された札を取り合うことから「下の句かるた」とも呼ばれます。

神座殿には数多くの板かるたが掲げられており、その中には書家・中村北潮氏が揮毫したものもあります。百人一首ゆかりの近江神宮だからこそ見ておきたい、少し珍しいかるたの展示です。

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全国の競技かるた選手が目指す近江勧学館
境内にある近江勧学館は、競技かるたに取り組む人々にとって特別な場所です。毎年夏には「全国高等学校かるた選手権大会」が開催され、各都道府県の代表校などが近江神宮に集結します。団体戦と個人戦が行われ、全国の高校生が日本一を目指して熱戦を繰り広げます。

競技かるたの最高峰となる名人位・クイーン位決定戦も近江神宮で行われます。新年の近江神宮を舞台に、日本一の名人・クイーンの座を争う競技かるた界を代表するタイトル戦です。

『ちはやふる』の舞台として全国的に有名に
近江神宮と近江勧学館は、競技かるたを題材とした漫画『ちはやふる』の舞台としても広く知られるようになりました。物語では、競技かるたに青春をかける高校生たちにとって近江神宮は特別な場所として描かれています。全国高等学校かるた選手権大会の舞台である近江勧学館など、実在する場所が作品に登場したことで、競技かるたの選手だけでなく多くの作品ファンが近江神宮を訪れるようになりました。

作品をきっかけに近江神宮を訪れた人が、実際の全国大会が行われる近江勧学館を見学し、さらに天智天皇と百人一首との関係を知ることができるのも、この場所ならではの楽しみです。
百人一首第一首から始まった天智天皇との縁は、かるた祭や競技かるたの大会へと受け継がれ、さらに『ちはやふる』を通じて新しい世代へと広がっています。近江神宮が「かるたの聖地」と呼ばれる理由を、境内のさまざまな場所で感じることができます。
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