ご正宮 | 伊勢神宮 内宮 - 神社ファン

有名度

横綱

伊勢神宮 内宮

いせじんぐう ないくう

三重県伊勢市宇治館町1

😞 🙁 😐 🙂 😄

ご正宮

更新日:2026年7月2日

天照大御神をお祀りする皇大神宮の中心

内宮のご正宮は、皇大神宮の中心となる最も神聖な場所です。御祭神は皇室の御祖神であり、日本人の総氏神として崇敬される天照大御神です。古くから皇室の崇敬を受け、日本の神道信仰の中心として今日まで大切に受け継がれてきました。
階段から見上げたご正宮
ご正宮は四重の垣に囲まれた神域となっており、参拝者が進めるのは石段上の板垣南御門までです。その奥には外玉垣南御門、内玉垣南御門、瑞垣御門が設けられ、最も清浄な内院に御正殿が鎮座しています。一般の参拝者が御正殿を直接拝観できないのは、神域の清浄さを守るためです。石段下で一礼し、静かな気持ちで参拝しましょう。

唯一神明造と内宮・外宮の違い

御正殿には、日本最古の神社建築様式とされる唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)が採用されています。檜の素木を用いた高床式の建物で、切妻造の茅葺屋根を持ち、屋根の上には千木と鰹木が据えられています。20年に一度の式年遷宮で建て替えられますが、古代から受け継がれてきた建築様式や祭祀の伝統は変わることなく継承されています。
内宮と外宮の御正殿は基本的な構造は共通していますが、細部には違いがあります。柱と梁の組み方は内宮が「京呂組(きょうろぐみ)」、外宮が「折置組(おりおきぐみ)」となっており、鰹木は内宮が10本、外宮が9本です。千木は内宮が内削、外宮が外削となり、東宝殿・西宝殿の配置も内宮は御正殿の後方、外宮は前方に設けられています。
内宮外宮
建築様式京呂組折置組
鰹木(かつおぎ)の数10本(偶数)9本(奇数)
千木(ちぎ)の形状内削(うちそぎ)外削(そとそぎ)
宝殿の位置正殿後方の左右正殿前方の左右

御正殿の屋根N yotarou(Wikipedia CC 表示-継承 4.0)

内宮にのみある祭祀施設

ご正宮の周辺には、内宮だけに設けられた祭祀施設があります。御贄調舎は神様へお供えする神饌を調える建物、御稲御倉は三節祭で奉る御稲を納める倉、由貴御倉は神饌となる供物などを納める倉です。また、参集殿は参拝者の休憩所として利用されています。
これらの建物は普段は目立ちませんが、ご正宮で営まれる祭祀を支える重要な施設です。御正殿だけでなく、祭祀を支える建物にも目を向けると、伊勢神宮が日々の神事を何より大切に受け継いできたことが分かります。
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ご正宮の御幌

御正殿の正面には、白い布が掛けられています。この布は「御幌(みとばり)」と呼ばれ、御正殿を外から直接見通すことがないように設けられています。神域の奥を隔てる役割を持ち、ご正宮の神聖さを象徴するものの一つです。
参拝者の間では、風がないように見える時でも御幌がふわりと舞い上がることがあり、それは神様が迎えてくださっている印とも言い伝えられています。古くから語り継がれている言い伝えの一つとして、多くの参拝者の関心を集めています。
御幌

ご正宮にお賽銭箱がない理由

ご正宮にはお賽銭箱が設置されていません。神宮では古くから天皇陛下が幣帛を奉り、国家の安泰や五穀豊穣を祈る祭祀が営まれてきました。そのため、ご正宮では静かに拝礼し、日頃の感謝を神様へお伝えすることが大切とされています。
個人的な願い事をする場合は、天照大御神の荒御魂をお祀りする別宮・荒祭宮へあわせて参拝する人も多く見られます。

籾だね石

ご正宮へ続く石段の手前には、「籾だね石」と呼ばれる石があります。直径約30センチメートルの石で、中央には小さなくぼみがあります。天明の大飢饉の際に奉納されたと伝えられ、毎年10月の神嘗祭の頃には新しい籾種が供えられます。
「籾だね石」の名は、飢饉の際には翌年の種籾まで食べ尽くしたという言い伝えに由来するとされています。ご正宮へ向かう途中にあるため見落とされがちですが、五穀豊穣への祈りと伊勢神宮の祭祀を今に伝える見どころの一つです。
籾だね石

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