有名度
小結秋葉山本宮秋葉神社
あきはさんほんぐうあきはじんじゃ
静岡県浜松市天竜区春野町領家841
秋葉山秋葉寺(三尺坊)
更新日:2026年9月20日
かつて信仰の中心であった秋葉寺
下社から上社へ向かう表参道沿い、秋葉山の山頂に鎮座する上社から30分ほど下った場所には、秋葉山秋葉寺(しゅうようじ)が建立されています。かつて山頂付近には曹洞宗の大登山秋葉寺があり、本尊の聖観音菩薩とともに秋葉三尺坊大権現がお祀りされていました。
江戸時代に秋葉詣が流行すると、秋葉三尺坊大権現は火伏せの神として広く信仰され、全国各地から多くの秋葉道者が秋葉山を目指しました。当時の秋葉山は神道・仏教・修験道が混交した信仰の山であり、秋葉三尺坊大権現はその中心的な存在でした。

その後、秋葉寺は1880年(明治13年)に現在の山腹に再興され、再び秋葉三尺坊大権現を祀る寺院となりました。
現在は、火之迦具土大神を祀る秋葉山本宮秋葉神社、秋葉三尺坊大権現を祀る秋葉寺、そして三尺坊の御真躰が遷された可睡斎に、それぞれ秋葉信仰が受け継がれています。
表参道を歩くと秋葉寺を経て上社へと至るため、かつて秋葉山が神仏習合の霊山であった歴史を現在でも感じることができます。
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秋葉山秋葉寺山門(仁王門)
秋葉寺の山門は、上社へと続く表参道の道沿いに建っています。山門には「秋葉大権現」と記された大きな扁額が掲げられています。この文字は幕末・明治時代の皇族、有栖川宮幟仁親王の筆と伝えられています。
幟仁親王は書に優れ、有栖川流書道を大成した人物として知られます。明治維新後には神祇事務総督を務め、五箇条御誓文の正本を揮毫したことでも知られています。

実はこの扁額は、もともと他の神社の鳥居に掲げられる予定だったものの、「秋葉大権現」と書かれていたため、神仏分離後の神社には掲げることができず、秋葉寺へ引き渡されたという逸話が残されています。

「秋葉大権現」の扁額だけでなく、鳳凰・龍・麒麟・獅子という細かな彫刻も山門の大きな見どころです。山門を通る際には、ぜひ頭上にも注目してみてください。
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