有名度
前頭上位大井神社
おおいじんじゃ
静岡県島田市大井町2316
帯塚
更新日:2026年9月24日
一家の平安と安産を祈る塚
表参道を進んだ左手側には、帯塚と呼ばれる岩が鎮座しています。安産祈願に使用した帯に感謝を捧げ、供養して納めるための塚です。大井神社に伝わる特殊信仰の故事にちなみ、「一家の平安と安産を祈る塚」とされています。妊娠5か月目の戌の日に、安産を願って腹帯を巻く祝いを「帯祝い」といいます。戌の日に行うのは、犬が多産でお産が軽いことにあやかったものとされています。現在でも安産祈願の代表的な風習として広く受け継がれています。
帯祝いの歴史は古く、『古事記』には、身重で新羅へ向かった神功皇后が出産の時期を遅らせるため、石を腰に巻いたという説話が記されています。この故事は後世、腹帯や安産信仰と結びつき、帯祝いにまつわる故事のひとつとして伝えられてきました。
かつて出産は母子ともに大きな危険を伴うものであり、無事に子どもを産み、健やかに育つことは家族にとって切実な願いでした。それは時代が変わった現代でも変わりません。

大井神社には、弥都波能売神、波邇夜須比売神、天照皇大神の三柱の女神がお祀りされています。三柱すべてが女神であることから、大井神社は古くから安産の守護神として篤く信仰されてきました。
現在も安産祈願では、祈祷を受けた人に安産御守や御神札とともに安産帯が授与されています。帯塚は、こうした大井神社の安産信仰を境内で目に見える形で伝える場所でもあります。
安産を願って参拝する際には、本社へのお参りとともに、役目を終えた帯への感謝と一家の平安を祈る帯塚にも、あわせてお参りしてみてください。
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