有名度
小結久能山東照宮
くのうざんとうしょうぐう
静岡県静岡市駿河区根古屋389
御例祭
更新日:2026年9月26日
最も重要な祭事「御例祭」
徳川家康の命日である4月17日には「御例祭」が執り行われます。久能山東照宮が「当宮で最も重要な祭事」と位置づける特別な祭礼で、徳川宗家当主を司祭に迎え、家康の偉業を称えて遺徳を偲ぶとともに、皇室の弥栄、国の隆昌、世界の平和を祈念します。
当日は社務所前から木遣りの先導により、徳川宗家当主をはじめ神職や関係者が参道をゆっくりと進みます。
楼門をくぐった先の右手側では修祓が行われ、その後、御社殿へと向かいます。
このとき通るのが唐門です。普段、唐門前の階段は閉鎖されているため、ここを通って御社殿へ進む光景も御例祭ならではのものです。
御社殿では「三品立神饌(さんぼんだてしんせん)」の供進や「神供進献の儀」など、御例祭に伝わる特別な神事が厳かに執り行われます。
中でも三品立神饌は、御例祭のときだけ神前に供えられる特別な神饌です。
久能山東照宮の創建以来、明治5年(1872年)まで供えられていたもので、東照宮350年祭を機に復元されました。山海の幸を集めた約50種類もの食材を、特殊な金属製の器具に盛って供えます。
もうひとつ特徴的なのが「神供進献の儀」です。
これは江戸時代、駿府代官所や町人から野菜や菓子が献納されていた故事を現在に伝える儀式。御例祭では、こうした江戸時代からの伝統を受け継ぐ神事が今も行われています。宮司による祝詞奏上の後には、巫女による「平和の舞」が奉納されます。その後、徳川宗家当主による玉串の奉納や木遣りの奉納などが行われます。
御社殿での祭儀を終えると、再び木遣りに先導され、家康の御遺骸が埋葬された神廟へと向かいます。
神廟前では2拝2拍手1拝で拝礼し、天下泰平の世の礎を築いた家康の偉業を称え、その遺徳を偲びます。
久能山東照宮では、家康が亡くなった4月17日にちなみ、毎月17日にも月次祭が行われています。その中でも命日そのものである4月17日の御例祭は別格で、徳川宗家当主を司祭に迎え、江戸時代から伝わる特別な神饌や儀式が受け継がれています。
普段の参拝では見ることのできない祭礼の光景とともに、久能山東照宮が400年以上にわたって家康を祀り続けてきた歴史を感じられる一日です。

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