梅花と駿河湾の眺望が素晴らしい「久能梅林」
表参道入口の石鳥居をくぐり、ゆるやかな石段を50メートルほど登った先には久能梅林が広がります。
約3000平方メートルの広大な敷地には、早生、中生、晩生の開花時期が異なる梅がおよそ10種類、約130本植えられており、春先には梅の花を楽しむことができます。
久能梅林の入口には大きな案内板が立っているので、迷わず訪れることができると思います。またお手洗いも併設されているため、休憩をとるのに最適な場所ではないでしょうか。
久能梅林は、別名「久能梅園」とも呼ばれています。梅林敷地内に掛けられた「梅園橋」が由来です。長年の雨風によって色が落ちていますが、そこがまた味わいのある雰囲気をかもし出しています。
中腹に設けられている四阿(あずまや)からは、駿河湾、伊豆半島などの眺望が楽しめます。ぜひ春の季節に訪れてみてください。満開に咲く梅の花と青い海の大変素晴らしい景色を眺めることができます。
石垣いちご発祥の地
梅林敷地内には「石垣いちご発祥の地」と彫られた石碑が立っています。実は久能山山麗の海岸地区は、いちごの産地として大変有名な場所です。山の斜面を利用した「石垣いちご」の栽培が盛んであり、シーズンになると多くの人がいちご狩りに訪れる観光名所でもあります。
石垣いちごの歴史は明治時代まで遡ります。1896年(明治29年)に久能山東照宮の宮司を務めていた松平健雄が、車夫をしていた川島常吉に米国領事館の友人から入手したいちごの苗を譲り渡したそうです。その苗をもとに、常吉は当時では斬新な方法でいちご栽培を成功させます。これが「石垣いちご」の始まりであり、日本で初めて本格的にいちご栽培に取り組んだ事例だと言われています。
また隣に立っている「荻原章弘翁之碑」も見逃せません。荻原章弘氏は静岡いちごの代表である「章姫」を開発し、いちごの発展に大いに貢献した方です。久能梅林を訪れた際はぜひ、これらの石碑にも注目してみてください。