唐門 | 久能山東照宮 - 神社ファン

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久能山東照宮

くのうざんとうしょうぐう

静岡県静岡市駿河区根古屋389

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唐門

更新日:2026年9月26日

荘厳な雰囲気の唐門

拝殿正面には、極彩色の彫刻で飾られた黒漆塗りの「唐門」が建っています。
1617年(元和3年)に建築された門で、文化庁では「四脚平唐門、前後軒唐破風付」と記録されています。屋根は銅瓦葺きで、黒漆を基調とした門に金色の錺金具や鮮やかな彫刻が映える、久能山東照宮を代表する建築物のひとつです。
1912年(明治45年)2月8日には国の重要文化財に指定されました。
久能山東照宮 唐門
唐門の両脇には石造りの狛犬が置かれており、まるで門を守っているかのようです。拝殿の真正面という重要な位置に建っているため、ここまで参道を進んでくると、楼門付近とはまた違った御社殿に近づいたことを感じさせる景観になります。
久能山東照宮 唐門アップ
唐門で特に注目していただきたいのが、門を彩る精巧な彫刻です。
羽目板には「唐獅子牡丹」と「黒松に鳥」の透彫が施されています。透彫とは、文様の周囲などを彫り抜いて向こう側が見えるようにする彫刻技法です。単に板の表面へ彫刻したものとは異なり、彫り抜かれた部分によって奥行きが生まれ、繊細な輪郭まで立体的に見えるのが特徴です。
力強い唐獅子と華やかな牡丹、枝を広げる黒松と鳥という異なる題材が組み合わされ、黒漆塗りの門を鮮やかに彩っています。
「黒松に鳥」と「唐獅子牡丹」の透彫
久能山東照宮では彫刻が建築物の高い位置にあり、細部まで見にくい場所も少なくありません。その中で唐門は、こうした精巧な透彫を比較的間近から見ることができる場所です。実際に唐門の前では多くの人が足を止め、細かな彫刻に見入っています。
彫刻だけでなく、唐門から振り返って眺める境内の景色にも注目してください。
正面下方に見えるのが楼門、左手に見えるのが鼓楼です。近くで見ると大きな楼門や鼓楼も、御社殿前の高い位置にある唐門から眺めると、その全体像を捉えることができます。
唐門から見える楼門と鼓楼
久能山東照宮は平坦な土地に社殿が並んでいるのではなく、久能山の斜面に合わせて石段や石垣を築き、その高低差を利用しながら建物が配置されています。そのため、ここまで歩いてきた参道や建築物を上から振り返ることができるのも唐門前ならではの景観です。正面を向けば国宝の御社殿、振り返れば楼門や鼓楼を含む境内を見渡すことができます。唐獅子牡丹や黒松に鳥の透彫を間近で鑑賞したあとは、そのまま先へ進まず一度後ろを振り返ってみてください。山の地形と一体になって造られた久能山東照宮ならではの境内の広がりを感じることができます。

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