神饌所 | 久能山東照宮 - 神社ファン

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久能山東照宮

くのうざんとうしょうぐう

静岡県静岡市駿河区根古屋389

😞 🙁 😐 🙂 😄

神饌所

更新日:2026年9月26日

神饌を準備する場所

神楽殿の向かい側、御社殿手前の参道脇には「神饌所(しんせんじょ)」と呼ばれる朱塗りの建物が建っています。
神饌とは、神様へお供えする食べ物のこと。神饌所は、その神饌を調理して準備するための建物です。神楽殿の西側に位置し、渡廊によって御社殿と連結しているのが特徴です。久能山東照宮では、毎朝神職によって「日供祭(にっくさい)」が奉仕されています。日供祭をはじめ、神様にお供えするすべての神饌はこの神饌所で調理され、本殿左側にある仮神饌所へと運ばれます。
つまり神饌所は、江戸時代から残る文化財であると同時に、現在も久能山東照宮の祭祀を支えている現役の建物です。参拝者が内部へ入って見学する建物ではありませんが、この場所で毎朝神様への食事が準備されていることを知ると、見え方も少し変わるのではないでしょうか。
神饌所Suikotei (Wikipedia CC 表示-継承 4.0)
この神饌所は1647年(正保4年)、3代将軍徳川家光の時代に建築されました。久能山東照宮の中心となる御社殿が完成した1617年(元和3年)から約30年後にあたり、江戸幕府によって久能山東照宮の整備が続けられていた時代の建物です。
建物の大きさは桁行5間、梁間3間。入母屋造りで、屋根は銅瓦で葺かれています。内部は神饌を調えるために2室に分けられています。
境内には漆や極彩色、彫刻、錺金具などで華やかに飾られた建築物が数多くありますが、神饌所にはそうした華美な装飾がほとんどありません。神様への供物を調理するという建物の役割にふさわしい、簡素で落ち着いた佇まいが逆に目を引きます。
歴史的価値も高く、2010年(平成22年)には国の重要文化財に指定されました。
久能山東照宮では、国宝の御社殿をはじめ華麗な建築や彫刻に目を奪われがちですが、その祭祀は神饌を調えることから始まります。約380年前に建てられた神饌所が現在もその役割を担い、毎朝ここから神様へのお供え物が運ばれているという点は、この建物ならではの見どころです。
御社殿へ向かう際にはそのまま通り過ぎず、華やかな社殿とは対照的な神饌所の姿にもぜひ目を向けてみてください。

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