鉾立石 | 富士山本宮浅間大社 - 神社ファン

有名度

関脇

富士山本宮浅間大社

ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ

静岡県富士宮市宮町1-1

鉾立石

更新日:2025年7月12日

神事で使用されていた由緒ある石

楼門の前に、しめ縄で囲まれた石が置かれています。
この石の名前は鉾立石(ほこたていし)。
明治時代まで実際に行われていた神事「山宮御神幸」で使用されていました。
鉾立石

山宮御神幸とは

浅間大社にお祀りされている神様が、4月と11月の例大祭の前日に、元宮である山宮浅間神社と里宮である浅間大社を行き来した神事です。
神事は午後2時から浅間大社で始まり、その後神様が宿るとされる鉾を左肩で担ぎながら、山宮浅間神社まで約5.5キロの道のりを歩きました。
この神事で通る道の事を山宮御神幸道と言います。道中、休憩時に鉾を降ろすために使用したのが鉾立石です。
山宮浅間神社に着くと神事が行われ、夜中の午前2時に還幸となりました。
深夜でしたが灯りは用いられず、暗い中帰路に就いたそうです。
御神幸道の鉾立石Ennui (Wikipedia CC 表示-継承 4.0)
1984年に境内の土中から御神幸道の首標が発見されました。1691年に奉納された石碑で、御神幸道の起点を表していたそうです。現在は湧玉池のほとりに再建されています。
長い間地中に埋まっていたため、文字がかすれて見えにくいところもありますが、御神幸道にまつわる数少ない遺物のひとつです。
ちなみに、御神幸道の起点は神田川に掛けられている神幸橋だと言われています。現在は石造りの橋ですが、山宮御神幸が行われていた当時は朱塗の柱に檜皮葺を施した屋形橋であり、人の通行は禁じられていたそうです。
御神幸道には、丁目石(ちょうめいし)と呼ばれる道しるべが建っていました。しかし今では、ほとんどのものが失われたり、移動させられたりしているため正確な道順は分からないそうです。
鉾立石も現存するものは、浅間大社の楼門前に1つ、山宮浅間神社の参道に2つあるのみです。
1873年(明治6年)を最後に山宮御神幸は執り行われなくなりましたが、浅間大社遷座1200年を記念して2006年に再現されました。
以前は人が運んでいた鉾は、今回は車で運ばれたそうです。
時代の変化を感じさせてくれます。

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