浅間大社と神仏習合 | 富士山本宮浅間大社 - 神社ファン

有名度

関脇

富士山本宮浅間大社

ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ

静岡県富士宮市宮町1-1

浅間大社と神仏習合

更新日:2025年7月12日

神仏習合時代の碑石

湧玉池のほとりに、ひっそりと佇む石碑があります。
よく見ると浅間大菩薩と刻まれており、かつて神と仏を同一視した神仏習合時代の名残だと思われます。
湧玉池脇の石碑
浅間大社の境内には多くの仏教施設が存在していました。
1670年に作成された「浅間大社境内絵図」では、境内に三重塔や護摩堂などの施設を確認することができます。古くは社僧や垢離場なども存在していたそうです。
お祀りされている神様も、実は木花之佐久夜毘売命が当てられたのは近世になってからだと言われています。それまでは「浅間神」「富士大菩薩」「浅間大菩薩」「富士権現」と呼ばれていました。
しかし明治時代に起こった廃仏毀釈によって、境内の仏教に関連する施設や物が破壊されてしまいました。
なぜこの石碑だけ残っているのか詳細は不明ですが、神仏が融合していた時代に触れることができる、貴重な石碑です。

酒蔵に隠された仏像

浅間大社の近くに位置する富士高砂酒造には、廃仏毀釈を免れるために富士山中から保護した富士山下山仏が安置されています。
かつて富士山の山頂には仏教施設である大日堂や薬師堂が建設されていました。
山頂について描かれている「富士山真景之図」や「富士山明細図」でも多くの仏教施設を確認することができます。
ところが、明治時代に起こった廃仏毀釈によって富士山の山頂にあった多くの仏教施設や仏像などが撤去されました。
その際、いくつかの仏像を秘密裏に下山させることに成功し、当時の富士高砂酒造の当主が蔵に仏像を隠したのだそうです。
霊峰富士でお祀りされていた仏像は、現在は富士高砂酒造で大切にお祀りされており、その酒蔵で造られたお酒は浅間大社にご神酒として奉納されています。
富士山下山仏を拝見するためには予約が必要ですが、神仏習合時代を偲ぶことができる、重要なスポットなのは間違いありません。

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