湧玉池 | 富士山本宮浅間大社 - 神社ファン

有名度

関脇

富士山本宮浅間大社

ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ

静岡県富士宮市宮町1-1

湧玉池

更新日:2025年7月12日

ご神水が湧き出る池

境内の東側に位置する場所に、湧玉池と呼ばれる富士山の伏流水を水源とした池が存在します。
湧玉池
湧玉池は、富士山に降った雨や雪が、長い年月をかけて何層にもなった溶岩流の隙間を流れ湧き出ているものです。
この溶岩流は大宮溶岩(富士宮溶岩)と呼ばれており、約1万年前に山頂付近から噴出し、南西に向かって流れてきたと言われています。その溶岩流の末端に位置するのが湧玉池です。
湧玉池に架かる橋
水温は年間を通して13度を保っており、毎秒3.6キロリットルの水が湧き出ています。かつてはさらに勢いよく水が湧き出ていたそうですが、近年は落ち着いているとのこと。国の特別天然記念物に指定されており、平成の名水百選に認定されています。

浅間大社に場所を譲った「富知神社」

浅間大社は「湧水によって富士山の噴火を鎮める」「聖なる水源の山として富士山を敬う」という考えから、この湧玉池のほとりに遷座したと考えられています。
実は浅間大社がこの地に遷座する前には、富知神社(ふくちじんじゃ)という別の神社が鎮座していました。
第7代孝霊天皇の時代に創建したと伝えられており、湧玉池を「湧く霊(たま)」としてお祀りしていたそうです。
古くから湧玉池は神聖な場所として重要視されてきたことが伺い知れます。
富知神社は、山宮の地から浅間大社が遷移するにあたって、この場所を明け渡し別の場所へ移動しました。
現在は、浅間大社から歩いて10分程度の場所に鎮座しております。
少し上り坂が続くので大変ですが、当時を偲んでこちらの神社に訪れてみるのもおすすめです。

穢れをはらう禊場

かつて富士登山をする際は、湧玉池で身を清めてから登るのが習わしでした。
室町時代に作成された当時の富士山信仰や登拝の様子が描かれている絹本著色富士曼荼羅図(国の指定重要文化財)には、湧玉池にて禊をする道者の姿が描かれています。
この禊は、実際に1920~30年代まで行われていました。
湧玉池の禊場
現在も池の近くまで降りるための階段があり、実際に水に触ることができます。
ぜひ池の水に手を浸してみてください。富士山の冷たい湧水が、嫌な事を洗い流してくれるかもしれません。

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