本殿・御祭神・ご利益 | 富士山本宮浅間大社 - 神社ファン

有名度

関脇

富士山本宮浅間大社

ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ

静岡県富士宮市宮町1-1

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本殿・御祭神・ご利益

更新日:2026年9月17日

珍しい浅間造の本殿

富士山本宮浅間大社の本殿は、徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利した御礼として、慶長9年(1604)から造営したものです。このとき本殿だけでなく、拝殿や楼門をはじめ30余棟に及ぶ壮大な社殿が造営されました。その後、宝永4年(1707)の宝永地震や安政元年(1854)の安政東海地震などによって多くの建物が失われ、家康造営当時のものとして現在まで残る本殿・幣殿・拝殿・楼門は貴重な存在となっています。
なかでも本殿は国の重要文化財に指定されています。最大の特徴は、下層の上に三間社流造の社殿を載せた二重の楼閣造です。この独特の建築様式は「浅間造」と呼ばれ、浅間造の名で呼ばれる建物として唯一の遺構とされています。
本殿上部
なぜ本殿がこのような二層構造になったのかについては、いくつかの説があります。そのひとつが、御神体である富士山への供え物を、富士山を正面に仰ぎ見る高い場所から捧げるために上層へ社殿を設けたという説です。また、下層部分を富士山に見立て、その頂に社殿が鎮座する姿を表したという説もあります。いずれも富士山そのものを神聖な存在として仰いできた浅間信仰を思わせます。
本殿の屋根には、日本古来の技法である檜皮葺が用いられています。檜の樹皮を幾重にも重ねることで生まれる美しい曲線と、朱塗りの二層の社殿が調和した姿も見どころです。富士山を背後に仰ぎ見る優美な本殿は、富士山本宮浅間大社を象徴する景観のひとつとなっています。
本殿
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蟇股に施された紋

本殿を拝観する際には、建物の細部にも注目してみてください。蟇股(かえるまた)と呼ばれる部分には、徳川家を象徴する三つ葉葵のほか、菊花紋や五三桐紋が施されています。
蟇股に施された紋 三つ葉葵の紋
西側には三つ葉葵、東側には菊花紋と五三桐紋があり、正面では菊花紋と三つ葉葵が並んでいます。現在の本殿が徳川家康によって造営されたことを考えると、三つ葉葵はその歴史を伝える象徴的な意匠でもあります。
蟇股に施された紋 菊花紋と五三桐紋
一方、菊花紋は皇室を象徴する紋として知られ、桐紋も古くから朝廷と深い関係を持つ紋章です。徳川家を象徴する葵紋と、朝廷との結びつきを持つ菊花紋や桐紋が同じ本殿に配されている点も興味深いところです。
壮麗な浅間造の全体像だけでなく、それぞれの面に施された紋を見比べてみると、本殿の細部まで楽しむことができます。
蟇股に施された紋 菊花紋と五三桐紋

御祭神・ご利益

主祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)で、浅間大神とも称されます。相殿には夫神である瓊々杵尊(ににぎのみこと)と、父神である大山祇神(おおやまづみのかみ)が祀られています。
木花之佐久夜毘売命には、瓊々杵尊から身ごもった子が本当に自分の子なのかと疑われた際、自らの潔白を証明するため、戸のない産屋に入り火を放って出産したという神話があります。木花之佐久夜毘売命は燃え盛る炎の中で無事に三柱の御子を産み、自らの貞節を証明しました。
この神話から、木花之佐久夜毘売命は安産・子安の神として篤く信仰されています。また、炎の中でも無事に出産した故事から火難消除、夫婦と子供にまつわる神話から家庭円満のご利益でも知られています。さらに富士山本宮浅間大社では、水徳をはじめ、航海・漁業・農業・機織など幅広い守護神としても崇敬されています。

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