本殿・ご利益 | 富士山本宮浅間大社 - 神社ファン

有名度

関脇

富士山本宮浅間大社

ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ

静岡県富士宮市宮町1-1

本殿・ご利益

更新日:2025年7月12日

珍しい浅間造の本殿

浅間大社の本殿は、徳川家康が関ケ原の戦いで勝利を収めたことを記念して、1604年に造営されたものです。
本殿以外にも、拝殿や楼門を始め約30棟におよぶ多くの社殿が建てられましたが、その後に起こった宝永地震や安政東海地震で倒壊してしまい、現存するのは本殿・幣殿・拝殿・楼門のみとなりました。
その中でも国の重要文化財に指定されている本殿は、大変貴重な建造物だと言われています。
本殿
浅間大社の本殿は、1階は寄棟造(よせむねづくり)、2階は流造(ながれづくり)という二重の楼閣造が特徴的です。
この形式は浅間造と呼ばれており、全国的にも類を見ない珍しい建築様式です。

なぜ本殿をこのような建築様式で建てたのか、2説紹介させていただきます。
ひとつ目は、ご神体である富士山にお供え物をするために、富士山が真正面に見えるところまで高く上げたのではないかという説。
ふたつ目は、 1階部分を富士山と見立て、その上に社があるように見せたという説です。
真相はわかりませんが、どちらも富士山を敬う心を感じます。

屋根は檜皮葺という日本古来の手法で作られており、こちらも日本国内でしか見ることのできないものです。約30年から50年ごとに、定期的に貼り替え作業を行っています。
美しい曲線が見事な檜皮葺の屋根と、富士山を仰ぎ見る優美な姿の本殿は一見の価値があります。
本殿

蟇股に施された紋

本殿の蟇股(かえるまた)と呼ばれる箇所には、徳川家を表す「三つ葉葵の紋」の他に、朝廷を表す「菊花紋」や「五三桐紋」が装飾されております。これもまた本殿の特徴のひとつと言えます。
蟇股に施された紋 三つ葉葵の紋
本殿の西側には、徳川家を表す三つ葉葵の紋が施されております。
三つ葉葵は徳川家のみ使用することができる特別な家紋であり、浅間大社を重要視していたことを伺い知ることができます。
蟇股に施された紋 菊花紋と五三桐紋
本殿の東側には、菊花紋五三桐紋が装飾されています。
皇室の紋章として知られている菊花紋は、鎌倉時代に後鳥羽上皇が好んで使用したことが起源だと言われています。その後、慣例のうちに皇室の紋章として用いられるようになったそうです。
五三桐紋も皇室専用の紋でしたが、戦国大名も用いるようになり、やがて庶民にも普及していったそうです。
ちなみに五三桐紋に関しては、豊臣家を表すという説もあるそうです。
蟇股に施された紋 菊花紋と五三桐紋
本殿の正面にある蟇股は、菊花紋と三つ葉葵の紋が並んでいます。
一説によると、徳川家康は朝廷から下賜された菊花紋や桐紋を断ったそうです。
これは、あえて三つ葉葵の紋を使用し続け、紋に権威性を持たせ差別化を図るためだったと言われています。
朝廷を象徴する菊花紋の横に並ぶように施されている、三つ葉葵の紋。
その意図を考察するのも面白いかもしれません。

ご利益

主祭神は木花之佐久夜毘売命(浅間大神)で、相殿神として瓊々杵尊と大山祇神を祀っています。
木花之佐久夜毘売命は出産する時に、夫であるニニギの子と証明するために、産屋に火を放って子供を無事に出産しました。
その伝説から木花之佐久夜毘売命を主祭神とする浅間大社は「安産」のご利益が有名です。また火の中で無地に出産した伝説から「火難消除」のご利益もあります。ニニギに浮気の疑いをかけられながらも、自らの潔白とニニギへの一途な思いを火の中での出産で証明し、三人の子を立派に育てあげたことなどから「家庭円満」のご利益も有名です。

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