有名度
小結白浜神社(伊古奈比咩命神社)
しらはまじんじゃ(いこなひめじんじゃ)
静岡県下田市白浜2740
例大祭
更新日:2026年9月25日
白浜神社最大のお祭り
白浜神社では毎年10月28日から30日にかけて、例大祭の主要な祭典が執り行われます。白浜神社で行われる数ある祭典の中でも最大の祭典で、伊豆諸島の島々へ祭りの始まりを知らせる「火達祭(ひたちさい)」、約300年前から伝承される「三番叟」、祭りの終了を知らせる「御幣流祭(おんべいながしさい)」など、海の向こうの島々と結びついた白浜神社ならではの神事が続きます。祭りの始まりを知らせる「火達祭」
初日の10月28日には、午後5時から前夜祭、午後5時30分から白浜海岸で火達祭が行われます。火達祭は、伊豆の島々に祀られる三嶋大明神の后神や御子神たちに、白浜神社で祭典が始まることを知らせる合図の祭りです。
海岸には伊豆七島の神々に向けて7つのかがり火が焚かれます。現在は花火も取り入れられ、海岸を舞台に火と音が広がる白浜神社の例大祭を代表する神事となっています。
かつて火達祭は、現在の本殿が鎮座する火達山の頂で火を焚いて行われていたと伝えられています。火達山からは祭祀に関係するとみられる遺物も出土しており、「火達山遺跡」として昭和49年(1974)に下田市の史跡に指定されています。
火達祭は海岸近くで行われるため、雨天または雨が予想される場合は翌29日の同時刻に変更されることがあります。また、晴天でも強風の場合には花火を打ち上げられず、翌日に変更される場合があります。
約300年前から受け継がれる「三番叟」
10月29日には、白浜神社の例大祭が行われます。三嶋大明神を中心とする后神・御子神たちを祀り、伊豆と伊豆諸島の神社に関係する氏子・崇敬者の平安と繁栄を祈る祭典です。この日の大きな見どころが、白浜地区で約300年前から受け継がれてきた「三番叟」です。地元の若衆によって代々伝承され、昭和48年(1973)6月12日には下田市指定無形民俗文化財となりました。午前6時には御神前で三番叟が奉納されますが、こちらは一般見学できません。一般参拝者が見学できる三番叟は正午から境内で行われます。
そのほか午前9時から神輿祓い、午前11時から例大祭が執り行われます。子ども神輿や大神輿、太鼓台の山車なども登場し、境内には出店が並びます。
島々へ祭典の終了を伝える「御幣流祭」
最終日の10月30日には「御幣流祭」が行われます。白浜神社の祭典が無事に終了したことを伊豆の島々に祀られる后神や御子神たちへ知らせる神事です。三嶋大明神の思いを託した「御幣(おんべ)」を、神社裏の大明神岩から島々に向けて流します。
御幣は、人の背丈ほどに切った青竹の先に折った和紙を付けたものです。昔から御幣流祭の際には「オンベ西」と呼ばれる西風が吹き、流した御幣を島々まで運ぶと伝えられています。
御幣流祭は海岸で行われるため、雨天や雨が予想される場合には拝殿での祭典に変更されます。また晴天でも潮の満ち引きによって大明神岩で行えず、海岸での祭典となることがあります。大明神岩で行うために開始時刻を1~2時間前後させる年もあるため、見学する場合は当日に白浜神社で時間を確認しておくと安心です。
火達祭で島々へ祭りの始まりを知らせ、御幣流祭で祭りの終了を知らせる――。海の向こうの伊豆諸島へ祈りを届ける一連の神事は、白浜神社の祭神と伊豆諸島との結びつきを現在に伝える例大祭です。
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