有名度
関脇三嶋大社
みしまたいしゃ
静岡県三島市大宮町2-1-5
三嶋大社宝物館
更新日:2026年9月19日
貴重な品々が展示されている宝物館
三嶋大社宝物館では、三嶋大社の歴史と、伝来してきた宝物や文化財について分かりやすく展示されています。拝観料は一般500円、大学生・高校生400円、中学生・小学生300円。開館時間は9時から16時までです。
館内には国宝や重要文化財を含む貴重な品々が収蔵・展示されており、三嶋大社の歴史をより深く知りたい方には一見の価値があります。
一番の見どころは、北条政子が奉納したと伝わる国宝「梅蒔絵手箱(うめまきえてばこ)」です。
梅蒔絵手箱は、漆を塗り重ねた上に金粉を濃密に蒔きつける「沃懸地(いかけじ)」をはじめ、平蒔絵・研出蒔絵・高蒔絵などの技法を用いて制作された、鎌倉時代を代表する蒔絵工芸品です。
蓋には梅の老木や几帳、飛び交う雁などが表され、文様の中には文字も巧みに組み込まれています。鎌倉時代の高度な漆工芸技術を現在に伝える貴重な作品です。
手箱の中には、鏡や白粉箱、歯黒箱、薫物箱、櫛、紅筆など、化粧用具一式34点が納められています。当時の女性の化粧文化を知るうえでも非常に貴重な資料です。
Batholith (Wikipedia パブリック・ドメイン)3年半かけて制作された精巧な復元品
現在、三嶋大社宝物館で常時展示されているのは、梅蒔絵手箱の精巧な模造復元品です。単に外見を似せたものではなく、奉納された当時の材料や技法まで再現することを目指して制作された学術的な復元品で、研究者・伝統工芸作家・工人ら18名が参加し、完成まで3年半もの歳月が費やされました。展示室では復元制作の過程を紹介するメイキング映像も見ることができ、鎌倉時代の工芸技術を現代によみがえらせる過程も知ることができます。
梅蒔絵手箱の原品は現在、東京国立博物館に寄託されています。文化財保護のため展示期間は限られており、三嶋大社以外の施設も含めて数年に一度の公開となっています。
そのため原品を見る機会は限られていますが、宝物館では当時の材料や技法まで再現した復元品を常時見ることができます。
国宝・重要文化財や矢田部家の資料も収蔵
宝物館には梅蒔絵手箱のほかにも、三嶋大社が所蔵する宝物・文化財や、代々三嶋大社の神職を務めてきた宮司矢田部家に伝来した文化財が収蔵されています。なかでも重要文化財「三嶋大社矢田部家文書」は592点に及び、源頼朝や北条時政、足利尊氏、足利直義など、中世の武将に関わる文書も含まれています。
そのほか、重要文化財の太刀や脇指、古文書、古絵図なども所蔵されており、展示内容は年に数回入れ替えられます。
そのため、一度訪れたことがある方でも、時期を変えると異なる資料を見ることができます。
境内を参拝するだけでは分からない三嶋大社の長い歴史や、源頼朝をはじめとする武家との関係を、実際の文化財を通して知ることができるのが宝物館の魅力です。
貴重な品々が数多く展示されているので、歴史や文化財に興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。
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