有名度
関脇三嶋大社
みしまたいしゃ
静岡県三島市大宮町2-1-5
神池
更新日:2026年9月19日
雨乞いの逸話が残る池
三嶋大社の表参道の両側に広がっているのが「神池(しんち)」です。神池には、平安時代に行われた雨乞いの逸話が残されています。
天長4年(827)、神池の水が渇れるほどの大旱魃が起こりました。神官の訴えを受けた朝廷が三嶋神殿で「澪祭(みおまつり)」と呼ばれる雨乞いを行わせたところ、6月11日から15日まで大雨が降ったと伝えられています。

こうした雨乞いの伝承から、三嶋大社は雨や水、農業に関わる神としても信仰を集めてきました。江戸時代には東海道の三島宿に隣接していたことから、旅人が難所である箱根越えを前に天候を祈って参拝したともいわれています。

三嶋大社境内には15種類、200本近くの桜が植えられています。神池周辺にはしだれ桜が植えられていて、開花の時期は神池との組み合わせがとても綺麗です。
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頼朝が放生会を行った池
神池には、三嶋大社を厚く崇敬した源頼朝にまつわる歴史も残されています。元暦2年(1185)8月、頼朝はこの神池で「放生会(ほうじょうえ)」を行いました。このことは鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』に記録されており、その際、頼朝は糠田郷・長崎郷を三嶋社の料として定めています。
放生会とは、捕らえられた魚や鳥などの生き物を放ち、殺生を戒める宗教儀式です。仏教の不殺生の思想に基づく行事として広まり、神仏習合が進むなかで神社でも行われるようになりました。

池には現在も鯉や亀など多くの生き物が暮らしており、参道を歩きながらその姿を眺めるのも楽しみのひとつです。池の鯉には境内のお土産処で販売されている餌を与えることができ、時には餌を目当てに鳩が寄ってくることもあります。
約840年前に頼朝が生き物を放つ放生会を行ったと伝わる神池が、現在も多くの生き物が集まる場所になっているところにも、長い歴史を感じさせます。
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