有名度
大関諏訪大社 上社前宮
すわたいしゃ かみしゃまえみや
長野県茅野市宮川2030
若御子社
更新日:2026年10月1日
22柱の御子神をお祀りするお社
前宮社務所のほど近くには、諏訪大社上社前宮の末社である若御子社(わかみこしゃ)が鎮座しています。諏訪大社のご祭神である建御名方神の御子神を合祀しているお社です。御子神は13柱でお祀りされていることが多いですが、この若御子社では22柱もの御子神がお祀りされています。御祭神は、建御名方彦神別命(たけみなかたひこかみわけのみこと)、出早雄命(いずはやおのみこと)、妻科比賣命(つましなひめのみこと)、守達神(もりたのかみ)、池生神(いけのうのかみ)、須波若彦神(すわわかひこのみこと)、片倉邊命(かたくらべのみこと)、蓼科神(たてしなのかみ)、八杵命(やきねのみこと、やぎのみこと)、内縣神(うちあがたのかみ)、外縣神(そとがたのかみ)、大縣神(おおあがたのかみ)、惠奈武耳命(えなたけみみのみこと)、高杜神(たかもりのかみ)、意岐萩命(おぎはぎのみこと)、妻岐萩命(つまぎはぎのみこと)、都麻耶美豆比賣命(つまやみづひめのみこと)、奧津石建神(おきついわたてのかみ)、多都若比賣神(たつわかひめのかみ)、垂比賣神(たるひめのかみ)、竟富角神(おほつののかみ)、大橡神(おおとちのかみ)です。

現在は上社の例大祭である御頭祭と同日の4月15日に、若御子社祭が執り行われます。
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ミシャグジとの関係
実はこの若御子社には興味深い説があります。諏訪地方では「ミシャグジ」という古くから信仰されてきた神がいるのですが、そのミシャグジと若御子社に祀られる御子神との関係を指摘する説があります。ミシャグジは諏訪信仰の中でも重要な存在で、かつて上社の神長官を務めた守矢氏が祭祀を司っていました。祭祀の際には神長官によってミシャグジが降ろされ、人や物などを依代として宿ると考えられていました。
一方、時代が下るにつれて、ミシャグジを建御名方神の御子神や眷属神として位置付ける考え方もみられるようになります。明治時代の神社明細帳では、諏訪地方に存在したミシャグジ社の多くが、建御名方神の御子神を祀る神社として記録されていました。
また、中世の史料には前宮に「二十の御社宮神」が存在したことをうかがわせる記述があります。この「二十の御社宮神」を前宮を守護する御子神の社祠と考え、現在22柱の御子神をお祀りする若御子社に結びつける説があります。
ただし、「二十の御社宮神」が現在の若御子社そのものを指していたと断定できるわけではなく、若御子社とミシャグジとの関係についてはいくつかの解釈があります。

元旦という特別な日に、大祝や神官たちが最初に若御子社へ参詣していたことも、こうした前宮の古い信仰と何らかの関係があるのかもしれません。
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