御頭祭 | 諏訪大社 上社前宮 - 神社ファン

有名度

大関

諏訪大社 上社前宮

すわたいしゃ かみしゃまえみや

長野県茅野市宮川2030

御頭祭

更新日:2025年7月7日

上社の例大祭

御頭祭(おんとうさい)は、毎年4月15日に上社で行われる例大祭です。別名「酉の祭り」「大御立座神事(おおみたてまししんじ)」「大立増之御頭」とも言われています。
ご祭神のお使いが農作物の豊穣を祈って信濃国中を巡回するため、それに先立って行われたお祭りです。
当日は午前中に本宮にて神事が行われた後、ご神体を移した神輿が斎庭から四脚門、布橋を通り、神幸行列を仕立てて前宮へ向かいます。
前宮につくと雅楽が鳴り響く中、神輿は十間廊上段の間に安置され、古式による祭典が執り行われるそうです。
この神事の特徴のひとつに、鹿の頭が飾られることが挙げられます。現在は剥製が飾られていますが、昔は本物の鹿の頭が神前に捧げられていたそうです。
前宮での神事後に神輿はふたたび本宮へ向かい、そこで終了奉告祭が行われます。神輿のご神体は幣拝殿の奥に納められ、御頭祭が終了となります。

かつての御頭祭

御頭祭は、かつては大祝以下の神職が総出で奉仕した「神と人が共食を行う」お祭りでした。神前には鹿の生首75頭をはじめとした鳥獣魚類等が捧げられ、大勢の神職が敷皮の上に並んでこの供物を下ろして食し、お互いに銚子でお神酒をついで回ったそうです。
供物については当時の記録が残っており、松の棒で串刺しにされた白兎や、猪の頭皮や鹿皮を焼いた焼皮。串にささった海草のあらめや、鹿肉を茹でて別に鹿の脳みそを紙に包んで熱湯にひたし両者を和えた脳和え。煮て味付けした生鹿と生兎。その他にも切兎、兎煎る、五臓などが捧げものとして献上されたと残されています。中世になると鹿の体全体も捧げられたそうです。
御頭祭に献上されたうさぎ
また、神前に献じられた鹿の生首75頭の中には必ず耳の裂けたものがあり、これは神様が矛で獲ったものだと言われています。「高野の耳裂鹿」と呼ばれ、諏訪の七不思議のひとつに数えられています。
御頭祭は、かつて存在した神長官守矢氏が司る祭祀であり、原始時代からの「狩猟・農耕」などの信仰を色濃く残すお祭りでした。
明治時代に神職の世襲が廃止されたことで大祝や神長官の職はなくなり、代々口伝によって伝承されてきた具体的な神事の方法は廃れてしまったそうです。
その中には「御頭祭の時に行われる御符札の秘法」も含まれていました。
現在に伝わる御頭祭は、かつての御頭祭とは少し異なったものになります。
御頭祭に献上された鹿の頭

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