有名度
大関諏訪大社 上社本宮
すわたいしゃ かみしゃもとみや
長野県諏訪市大字中洲字宮山1
出早社
更新日:2026年9月30日
お諏訪さまの門番神
南鳥居(二の鳥居)から境内へ入ってすぐ左手側に、諏訪大社上社本宮の摂社「出早社(いづはやしゃ)」が鎮座しています。御祭神は出早雄命(いづはやおのみこと)。上社本宮の御祭神である建御名方神の御子神で、地元では古くから「お諏訪さまの門番の神様」として親しまれてきました。
南鳥居から本宮の神域へ入ると最初に出会う神社のひとつであり、本宮を訪れる参拝者を迎えるような場所に鎮座しています。小さなお社ですが、諏訪大神の御子神を祀る由緒ある摂社です。
Saigen Jiro(Wikipedia CC0)諏訪には建御名方神の御子神として13柱の神々を祀る信仰があり、出早雄命もその一柱に数えられています。伝承では父神である建御名方神の世継ぎとして諏訪を治め、ほかの御子神たちとともに信濃国の開拓に力を尽くしたとされています。
諏訪大社だけでなく諏訪地方の各地に建御名方神の御子神を祀る神社が残されていることからも、諏訪信仰が御子神たちへと広がっていったことを知ることができます。
小石を捧げる「イボの神様」と上社の地主神
出早雄命は「お諏訪さまの門番の神様」であるとともに、古くから「イボの神様」としても敬われています。出早社には、イボの全快を願って小石を捧げる風習が現在まで残されています。そのため社殿をよく見ると、参拝者によって奉納された小石を見ることができます。
大きな奉納物ではなく、身近にある小さな石に願いを託す素朴な信仰です。こうした風習が現在まで残されていることも、出早社が地域の人々から身近な神様として信仰されてきたことを感じさせます。
また、出早社は上社本宮の「地主神」とも伝えられています。地主神とは、その土地を守護する神のことです。
出早雄命は建御名方神の御子神としてだけでなく、本宮の土地を守る神としても大切に祀られてきました。「門番の神」「地主神」、そして人々の身近な願いを受け止める「イボの神」という複数の信仰が重なっていることが、出早社の大きな特徴です。
父神である建御名方神を祀る上社本宮の入口で、本宮とその土地を守り続けてきた出早雄命。小さな社殿ですが、諏訪の古い信仰と地域に根付いた素朴な信仰の両方を感じることができます。
南鳥居から上社本宮へ参拝する際にはそのまま通り過ぎず、出早社にもぜひ参拝してみてください。
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