上社宝物殿 | 諏訪大社 上社本宮 - 神社ファン

有名度

大関

諏訪大社 上社本宮

すわたいしゃ かみしゃもとみや

長野県諏訪市大字中洲字宮山1

上社宝物殿

更新日:2025年7月7日

諏訪大社のご神宝が納められた宝物殿

諏訪大社は、古来より朝廷はもちろん武将たちから篤く信仰されてきました。坂上田村麻呂は東関第一の軍神と崇め、源頼朝や武田信玄、徳川歴代の将軍や諏訪高島藩主等が進んで社領を寄進しご神宝を捧げて武運の長久、国土の安泰を祈願したそうです。
上社本宮と下社秋宮には宝物殿があり、諏訪大社が所有しているご神宝の一部を観覧することができます。入館料はかかりますが、上社と下社のお得なセット割引もあります。ぜひとも訪れていただきたいスポットのひとつです。
上社宝物殿
上社宝物殿は、境内の南側、勅願殿のすぐ隣に建っています。拝観を希望される場合は授与所にてチケットを購入することができます。

貴重な宝物の品々

宝物殿には様々な品が展示されていますが、その中で2点ご紹介させていただきます。
ひとつは「サナギの鈴」です。別名「御宝鈴」「大鈴」とも呼ばれており、誓約の鈴として、土地境界や戦争の和睦などの際に使用されてきました。ミシャグジ神の3つの神器のひとつと言われています。
厚さ約3ミリの鉄板をメガホン状に巻いた鉄製の鐸(すず)で、上部に横棒を貫通させ内部には鉄の舌が吊るされています。それを6個ずつ連ねており、鈴の大きさは大小不同で、高さは15から19センチ、上径は2.4から4センチ、下径は4.5から6センチです。現存するものは3組で、代々守矢家が家宝として管理していましたが、今は本宮にて保管されています。
春の時期にはサナギの鈴を棒杖の先に結び付けた神使たちが、信濃の国中を巡回し、これを鳴らして神事を行ったそうです。
また、1535年の武田信虎と諏訪頼満の和睦の際にも、神長の守矢頼真が境界の確認と和議の誓約に立ち会い、サナギの鈴を振ったことが古文書にも残されています。
残念ながら現在の祭事では使われていませんが、当時の信仰を忍ぶことのできるサナギの鈴は見どころのひとつです。
佐奈伎鈴(鉄鐸)Miyachi, Naokazu(Wikipedia パブリック・ドメイン)
ふたつめは「麟鳳瑞花八稜鏡」です。
もともと前宮の内御玉殿の御神鏡であったと伝えられている由緒ある鏡で、祭事の拠点が本宮に移るまで、前宮にて大切にお祀りされていました。
長径25センチ、厚みは1センチの大きさで、獣形のつまみを中心に麒麟と鳳凰が交互に描かれています。あいだに大小の瑞花や雲型が散らされた白銅の八稜鏡です。
1582年に本宮が織田軍の焼き討ちにあった際に、御神輿と共に御神宝類を神体山である守屋山に避難させた際に、その混乱の中で紛失したと考えられています。1800年に上社近くの子供が山中で掘り出して名主に届け出、さらに高島藩に差し出され、諏訪大社のものであろうと藩主から神社に寄進されました。こちらも大変貴重な宝物となります。
他にも、建御名方神の象徴であり御神器でもある薙鎌や、徳川家社領寄進状、名刀など様々な品が展示されています。
ご興味のある方はぜひ、宝物殿へ訪れてみてください。

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