有名度
大関諏訪大社 上社本宮
すわたいしゃ かみしゃもとみや
長野県諏訪市大字中洲字宮山1
入口御門
更新日:2026年9月30日
布橋の入口に建つ「入口御門」
上社本宮の境内東側、南鳥居(二の鳥居)から境内へ入ると、二之御柱の近くに「入口御門」が建っています。入口御門は、その名の通り長大な布橋の入口に建つ門です。現在は大鳥居や駐車場があり、土産物店などが並ぶ北参道から境内へ入る参拝者が多く見られますが、本来の参拝順路は南鳥居(二の鳥居)から境内へ入り、入口御門、布橋を通って拝所へ向かうルートとされています。
入口御門をくぐると約70mに及ぶ布橋が続き、その周辺には東西宝殿や四脚門など、本宮の祭祀に関わる重要な建造物が並びます。入口御門は単独の門としてだけでなく、本宮の古くからの参拝経路を知るうえでも注目したい建物です。

文政12年に建てられた重要文化財
入口御門は文政12年(1829)に建立されました。上社の宮大工棟梁を務めた原五左衛門親貞と、その弟子である藤森廣八によって建てられたとされます。
江戸時代後期の本宮では社殿の造営が盛んに行われ、現在も入口御門をはじめ、布橋、神楽殿、勅願殿、摂末社遥拝所など、この時代の建造物が数多く残されています。
入口御門はこれらの建造物とともに、平成28年(2016)に国の重要文化財へ追加指定されました。本宮独特の境内空間を構成する、貴重な江戸時代後期の建築です。
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頭上から参拝者を見つめる龍の彫刻
入口御門でぜひ見ておきたいのが、欄間に施された龍の彫刻です。大きく開いた口や鋭い眼光、うねるような体が立体的に彫り出され、門をくぐる参拝者を頭上から見つめるような迫力があります。

銅板葺から復原されたこけら葺の屋根
現在の入口御門でもうひとつ注目したいのが屋根です。入口御門では重要文化財保存修理事業が行われ、それまでの銅板葺から、かつての姿である「こけら葺」へと復原されました。
こけら葺とは、薄く割った木の板を幾重にも重ねて屋根を葺く日本の伝統的な工法です。入口御門も昭和初期にはこけら葺であったことから、保存修理ではその姿へ戻されました。

入口御門では、迫力ある龍の彫刻だけでなく、伝統的な技法によって復原されたこけら葺の屋根にも注目です。本来の参拝順路をたどって南鳥居から訪れれば、入口御門から布橋へと続く、上社本宮ならではの境内構成もより分かりやすく感じられます。
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