有名度
大関戸隠神社 中社
とがくしじんじゃ ちゅうしゃ
長野県長野市戸隠3506
三本杉
更新日:2025年7月5日
そびえ立つ3本の杉の木
中社には大きな杉の木が3本、大鳥居を中心にして正三角形状に並んで立っています。それぞれ「イの杉」「ロの杉」「ハの杉」と名前があり、3本あわせて三本杉と呼ばれています。樹齢800年の歴史ある杉の木ですが、近年は樹勢が衰えており、専門家により樹勢回復作業が行われています。2005年には長野市の天然記念物に指定された、大変貴重な樹木になります。イの杉



ロの杉
大鳥居向かって東側に見えるのはロの杉です。「うずらや」という大変人気のある蕎麦屋の横に立っています。杉の木の前は一般道であるため、訪れる際は車にご注意ください。目通り9.4メートル、高さ目測は42メートルの樹木です。


ハの杉
大鳥居向かって西側に見えるのはハの杉です。宿坊「久山館」の入口横に立っています。


八百比丘の伝承
これら三本杉が植えられたいきさつについて、興味深い伝承が残されています。かつて若狭の国(現在の福井県南西部)に、ひとりの漁師がいました。妻には先立たれ、子供と3人で暮らしていたそうです。
ある日漁師は、入江で水浴びをしている美しい人魚を見つけます。他の者にも見せてやろうと考えた漁師は人魚を網で捕まえ、挙句の果てには命乞いをする人魚を殺し、その肉を家に持ち帰って隠したのだそうです。
ところが漁師の留守中に、お腹を空かせた3人の子供達は人魚の肉を見つけ、それとは知らずに食べてしまいました。
昔から、人魚の肉を食べた人は人魚になってしまうという言い伝えがあります。子供たちの体にも次第にうろこが生え始め、漁師はどうすることもできず、不安な日々を過ごしました。
ある夜のことです。漁師の夢に「出家し、戸隠大権現に詣でなさい。子供を救うため、そして忠誠を誓うために三本の杉を植えなさい。戸隠三社の庭に生えている草を八百日踏んで、そちの無益殺生の後悔の真情を神に祈りなさい」とのお告げがありました。目を覚ますと子供たちは既に冷たくなっており、漁師は夢のお告げの通りに出家し名前を「八百比丘」と改め、子供と妻の位牌を身につけ、海辺より戸隠大権現へと赴きました。
そこで現世の減罪と永久の繁栄を祈りつつ、三本の杉を正三角形になるように植えたそうです。また三社の御庭に生えている草を八百日踏んで、八百比丘の名を残したといわれています。これが中社の三本杉のいわれだと伝わるお話です。

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