中社 拝殿 | 戸隠神社 中社 - 神社ファン

有名度

大関

戸隠神社 中社

とがくしじんじゃ ちゅうしゃ

長野県長野市戸隠3506

中社 拝殿

更新日:2025年7月5日

龍の天井絵が素晴らしい拝殿

大鳥居をくぐり参道をまっすぐ進んで階段を登った先には、中社拝殿が建っています。木造平屋建て、入母屋造りの建築様式で建てられており、屋根は銅板で葺かれています。正面には唐破風の向拝が設けられているのが特徴です。以前の社殿は、1942年(昭和17年)に起こった火災で焼失しており、1956年(昭和31年)に、奥社の社叢の杉を用いて再建されました。
石段から見える拝殿
中社の拝殿前の狛犬が2対で鎮座しています。タイプの違う狛犬が連続して置かれているのは珍しいので、参拝する前にチェックしましょう。
2種類の狛犬
中社拝殿の一番のみどころといえば、2003年に再現された河鍋暁斎(かわなべきょうさい)による作品「龍の天井絵」でしょう。暁斎は幕末から明治にかけて活躍した、富獄三十六景で有名な葛飾北斎と並んで称されるほどの絵師でした。
1865年、顕光寺(現在の戸隠神社)は善光寺に逗留していた暁斎に、中院の天井絵の依頼をしました。
酒乱斎雷酔(しゅらんさいらいすい)と名乗るほどの酒好きだった暁斎は、3合も入る立派な大盃に、神酒3杯を重ね一気に龍を描き上げたと言われています。天井絵のあまりにも素晴らしい出来栄えに、顕光寺は龍の周りの格天井68枚にも絵を描いてほしいと希望しました。しかし、冬になり雪が降ると春まで江戸に帰ることができないと知った暁斎は、花鳥図を14枚のみ描き、再訪を約束して山を下りたと言われています。描かれた14枚の花鳥図は極彩色が美しく、暁斎の最高傑作とも言われました。当時の専門家からは「今後、これを描ける画家は現れない」と称賛されるほど、素晴らしい仕上がりだったそうです。
拝殿内の龍の天井絵
ちなみに、龍の天井絵は暁斎の奉納とされ、格天井の花鳥図は料金を支払うと取り決めがされましたが、実際に支払われた記録は残っておらず、また暁斎もその後戸隠に訪れることはなかったそうです。
残念なことに、1942年の火災で花鳥図と龍の天井絵は焼失しました。現在の天井絵は、2003年に行われた式年大祭の際に、古い絵葉書をもとにデジタル技法で再現されたものになります。
花鳥図については、写真や模写など何も残っておらず、再現することは叶いませんでした。
拝殿 横

御祭神・ご利益

御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。「天岩戸開き神話」では太々神楽を創案し、天照大神が岩戸の外に出るきっかけを作られた神です。
天八意思兼命は知恵の神、学問の神として「受験合格」のご利益が有名です。他にも商売繁盛、開運、厄除、家内安全などのご利益があります。
拝殿 正面

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