拝殿・本殿・御祭神・ご利益 | 尾山神社 - 神社ファン

有名度

関脇

尾山神社

おやまじんじゃ

石川県金沢市尾山町11-1

😞 🙁 😐 🙂 😄

拝殿・本殿・御祭神・ご利益

更新日:2026年8月29日

狛犬

拝殿前には、すらりと長い足と引き締まった姿が印象的な狛犬が鎮座しています。迫力のある表情を見せる一対で、尾山神社の創建60周年を記念して1933年(昭和8年)に寄進されました。
狛犬

拝殿

拝殿は、尾山神社が創建された1873年(明治6年)に建てられました。入母屋造の瓦葺で、正面には千鳥破風と軒唐破風を設けています。黒い瓦屋根の下には、「尾山神社」と金文字で書かれた大きな扁額が掲げられています。
拝殿 正面
拝殿内部にも見どころがあります。中央の格子天井は、この地にかつてあった金谷御殿から移されたもので、それぞれの間には岩絵具で「優曇華(うどんげ)」が描かれています。
優曇華は仏教経典に登場する伝説上の花で、3,000年に一度開花するとされ、そのときには金輪王が現世に出現すると説かれています。
拝殿 内部
欄間も金谷御殿から移されたと伝えられるものです。厚さ八寸という欅の一枚板に梅花紋を透かし彫りし、極彩色を施しています。前田家御細工所の名工・武田友月の作品と伝えられています。
尾山神社は金谷御殿跡に創建された神社で、現在の拝殿にも加賀藩前田家の御殿に由来する装飾が残されています。
見上げた拝殿
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本殿とレンガ造りの玉垣

拝殿の後方、玉垣に囲まれて建つ本殿も1873年(明治6年)の創建時に造営されました。間口3間の三間社流造で、屋根は銅板葺です。
本殿
本殿とともに注目したいのが、周囲を囲む玉垣です。本殿に向かって左側は石造りですが、右側には神社では珍しいレンガ造りの玉垣があります。
レンガの間には、前田家の家紋であり尾山神社の社紋でもある剣梅鉢紋が透かし模様として組み込まれています。神門よりも前に造られたもので、金沢で初めてレンガが使われた建造物ともいわれています。
レンガの玉垣と本殿
伝統的な三間社流造の本殿のすぐそばに洋風のレンガ造りの玉垣があるのも、尾山神社ならではの特徴です。創建から2年後には和・漢・洋の意匠を組み合わせた神門が完成しており、境内には明治初期に取り入れられた新しい建築意匠を見ることができます。

御祭神・ご利益

御祭神は、主祭神として加賀藩祖・前田利家公と、その正室・お松の方をお祀りしています。相殿神として、贈正二位権大納言菅原朝臣利長(前田利長)と権中納言従三位菅原朝臣利常(前田利常)をお祀りしています。前田利長と前田利常は、ともに前田利家公の子です。
前田利家公は長槍を得意とし、「槍の又左」の異名で知られた戦国武将です。織田信長、豊臣秀吉に仕え、のちに加賀百万石の礎を築きました。武芸だけでなく算術にも通じ、能や茶の湯を好むなど文化面にも関心を持っていました。
お松の方は利家公を支えた賢夫人として知られています。利家公の死後、徳川家康と前田家の関係が緊張すると、自ら江戸へ赴き、長期間を江戸で過ごすことで前田家の存続を支えました。
利家公とお松の方は夫婦仲がよく、多くの子宝に恵まれました。こうした御祭神の故事から、尾山神社では夫婦円満や子宝安産のご利益で信仰されています。また、戦国武将として活躍した利家公にちなむ必勝、文武両道などのご利益もあります。
ご祭神の前田利家公像とお松の方像

前田家ゆかりの宝物

尾山神社には、御祭神である前田利家公や加賀藩前田家にゆかりのある宝物が伝えられています。
なかでも「蒔絵朱鞘大小 刀中身無銘 伝前田利家所用」は国の重要文化財に指定されています。刀と脇指を一組とした桃山時代の大小拵で、朱漆塗の鞘に金の平蒔絵で雲龍が描かれています。前田利家公が桶狭間の戦いで使用したと伝えられ、尾山神社の創建に際して前田家から寄進されました。
そのほか、利家公が着用したと伝えられる鉄砲の弾痕が残る鎧胴など、前田家にゆかりのある品々が所蔵されています。
また、歴代藩主が所蔵していた能面も伝えられています。現在は24面が「尾山神社所蔵能面」として金沢市指定文化財に指定されており、加賀藩の能楽文化を伝える資料となっています。
これらの宝物は通常は一般公開されていませんが、特別展などで公開されることがあります。

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