金のカエル | 尾山神社 - 神社ファン

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関脇

尾山神社

おやまじんじゃ

石川県金沢市尾山町11-1

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金のカエル

更新日:2026年8月29日

金のカエルがいる鍛鉄作品「夏の夕刻」

境内には、大きな蓮の葉に金色のカエルが乗ったユニークなオブジェがあります。作品名は「夏の夕刻」。埼玉県秩父市の鍛鉄工芸家・西田光男氏と工房「PAGE ONE」のスタッフが制作した作品で、2011年(平成23年)12月15日に尾山神社へ設置されました。
金のカエルのオブジェ夏の夕刻と山笑う
作品には「鍛鉄(たんてつ)」という技法が使われています。鍛鉄とは、炉で熱した鉄を日本刀のように叩きながら形を作っていく技法です。「夏の夕刻」は大小2本の蓮からなり、大きいものは直径約1.7m、高さ約2.4m、小さいものでも直径約1.4m、高さ約2.1mあります。制作には約2か月を要しました。
オブジェの金のカエル
蓮の上にいるカエルには金沢らしい工夫もあります。カエルの表面には金沢産の金箔が張られ、黒い鉄で造られた蓮の中で金色の姿がひときわ目を引きます。
作品が表現しているのは、身をひそめていたカエルが夏を迎え、「そろそろ出番だ」と姿を現した夕刻の情景です。また作者は「カエル」と「返る」を掛け、「失ったものが返る」という意味も作品に込めています。
現在は複数の金のカエルを見ることができます。設置された当初は1匹でしたが、2018年に新たに4匹が加えられ、合計5匹になりました。蓮の葉の上だけでなく茎にもカエルが配されているので、それぞれの姿を探してみるのも楽しみ方のひとつです。

個展から尾山神社へ奉納された作品境

「夏の夕刻」が尾山神社に置かれることになった経緯も少し変わっています。
西田光男氏は2011年9月、尾山神社の境内を会場に個展を開催しました。その作品を見た石川県内の会社社長が気に入り、「夏の夕刻」ともう1点の作品を買い取って尾山神社へ奉納したことから、現在も境内で見ることができます。
尾山神社 金のカエルのオブジェ 山笑う
同時に奉納されたのが、近くに置かれている「山笑う」です。こちらは線路の枕木を利用した幅約2.1mのベンチで、伸びてきたゼンマイが枕木を持ち上げる様子を表現しています。「山笑う」は春の季語で、春を迎えて山の草木が芽吹き始める様子を表した作品です。江戸時代から明治時代の建築や前田家ゆかりの文化財が数多く残る尾山神社のなかで、「夏の夕刻」と「山笑う」は2011年に加わった現代の鍛鉄工芸です。神門の色ガラスやレンガ造りの玉垣など、時代ごとに新しい意匠を取り入れてきた尾山神社らしい、少し意外な境内の見どころとなっています。

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