蚊母樹・菊桜 | 尾山神社 - 神社ファン

有名度

関脇

尾山神社

おやまじんじゃ

石川県金沢市尾山町11-1

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蚊母樹・菊桜

更新日:2026年8月29日

蚊母樹

拝殿前の右手、狛犬の近くには、樹齢200年を超える蚊母樹(イスノキ)が立っています。
イスノキはマンサク科の常緑高木で、本州では主に関西以西から四国、九州、沖縄などの暖かい地域に分布しています。北陸地方ではほとんど自生していないため、尾山神社のイスノキは珍しい存在です。
春になると葉の付け根付近に小さな赤い花を咲かせます。大きく華やかな花ではありませんが、樹齢200年を超える古木とともに、境内で季節を感じられる見どころのひとつです。
蚊母樹
イスノキには、もうひとつ面白い特徴があります。葉や枝にイスオオムネアブラムシなどが寄生すると、大きな虫こぶができます。成長した虫が外へ出たあとは虫こぶの内部が空洞となり、開いた穴に口を当てて吹くと「ヒョン」と音が鳴ることがあります。
このことからイスノキは「ヒョンノキ」とも呼ばれ、地域によっては虫こぶを笛のようにして遊んだこともありました。「イスノキ」という名前を知らなくても、「ヒョンノキ」の名で親しまれてきた樹木です。
華やかな神門や社殿に目を奪われやすい尾山神社ですが、拝殿前では北陸では珍しいイスノキの古木も見ることができます。

京都御所から伝わった菊桜

境内には、幾重にも花びらを重ねて咲く菊桜があります。一般的な桜とは異なり、菊の花のように多数の花弁をつける八重咲きの桜です。
尾山神社の菊桜は、前田家が京都御所から拝領し、兼六園で育てられていた「御所桜」に由来します。その接ぎ木から育てられたものが、2003年(平成15年)に尾山神社へ寄進されました。
この菊桜の特徴は、花びらの多さだけではありません。咲き始めから散るまでの間に花の色が変化し、深紅から次第に淡い色となり、最後には白に近い色へと変わっていきます。同じ木でも開花の進み具合によって異なる色の花を楽しめます。
黄桜
京都御所から前田家へ伝わり、兼六園を経て尾山神社へ受け継がれた由緒を持つ桜です。尾山神社と前田家とのつながりを、社殿や宝物だけでなく一本の桜からも感じることができます。
春に参拝する場合は、イスノキの小さな赤い花と、咲き進むにつれて色を変える菊桜という、それぞれ性格の異なる境内の植物にも注目です。

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