矢立杉 | 箱根神社 - 神社ファン

有名度

大関

箱根神社

はこねじんじゃ

神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1

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矢立杉

更新日:2026年8月27日

坂上田村麻呂の伝承を残す御神木「矢立の杉」

第四鳥居の前にそびえる「矢立の杉」は、箱根神社の長い歴史を今に伝える御神木です。注連縄が巻かれた堂々とした大杉で、高さは約35m、樹齢は約1200年ともいわれています。「神奈川県名木100選」にも選定されており、境内を代表する巨木の一つです。
矢立杉 正面
古くは武将が戦いへ向かう際、杉に矢を立て、武運長久を祈願する風習がありました。矢立の杉にも、平安時代の武将・坂上田村麻呂にまつわる伝承が残されています。
延暦20年(801)、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東北鎮撫へ向かう際、箱根神社を参詣しました。このとき「表矢(おもてや)」を献じ、戦いの無事と武運長久を祈願したと伝えられています。その後、坂上田村麻呂が無事に東北を平定したことから、この故事にならって後世の武将たちも箱根神社を崇敬するようになりました。武将たちは競うように表矢を献上し、矢立の杉の前で戦勝を祈願したと伝えられています。
こうした伝承から、矢立の杉は単なる境内の古木ではなく、箱根神社における武運長久の信仰を象徴する存在となっています。約1200年ともいわれる樹齢は、坂上田村麻呂が参詣したと伝わる時代とも重なり、現在まで残る巨木そのものが箱根神社の歴史の長さを感じさせてくれます。第四鳥居のすぐ前にあるため、本殿へ向かう際にはぜひ立ち止まって見ておきたい御神木です。
見上げた矢立杉
また、箱根神社では御神木「矢立の杉」をデザインしたお守りも授与されています。矢立の杉に伝わる「何事にも打ち勝つ!」という御神徳にちなみ、所願成就・心願成就のご利益があるとされています。かつて武将たちが武運長久や戦勝を願った故事が、現在では人生のさまざまな願いや目標に立ち向かう人々の信仰へと受け継がれています。

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