手水鉢 | 鶴岡八幡宮 - 神社ファン

有名度

大関

鶴岡八幡宮

つるがおかはちまんぐう

神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31

😞 🙁 😐 🙂 😄

手水鉢

更新日:2026年8月22日

江戸時代初期の手水鉢

鶴岡八幡宮の社務所前には、江戸時代初期に造られた巨大な石造の手水鉢があります。「石造 手水鉢」の名称で、1974年(昭和49年)4月10日に鎌倉市指定重要文化財(建造物)に指定されています。
手水舎
手水鉢に使われているのは、鶴岡八幡宮の一の鳥居と同じ備前国犬島産の花崗岩です。
この石材が鎌倉へ運ばれた背景には、2代将軍・徳川秀忠の夫人である崇源院(江)にまつわる逸話があります。崇源院は八幡大神から「備前国犬島の石を使って鶴岡八幡宮の大鳥居を建立するように」と夢告を受けたと伝えられ、その遺志を受けて4代将軍・徳川家綱の時代に石造の大鳥居が建立されました。
その造営奉行を務めた松平備前守隆綱が、犬島から運ばれた石の中でも特に大きな岩を選び、大鳥居に先立って寄進したのがこの手水鉢です。

一つの巨岩から造られた手水鉢

手水鉢は高さ93cm、上面は縦約199cm、横約102cmもある巨大なものです。
一見すると脚部が別の石で造られているように見えますが、実際には脚部まで含めて一つの岩から彫り出されています。近くから見るとその大きさと石造技術を実感できます。
手水鉢
石には、犬島で石材を切り出した際につけられた楔孔の跡も残されています。装飾を抑えた簡素な造りですが、巨大な花崗岩を丸ごと使った姿には重厚感があり、鶴岡八幡宮公式でも江戸時代初期の優品として紹介されています。
一の鳥居と同じ犬島の石で造られていることも大きな見どころです。一の鳥居は関東大震災で倒壊し、その後旧材を使って復旧されていますが、この手水鉢も江戸時代に行われた鶴岡八幡宮の造営の歴史を現在に伝える貴重な石造物です。
季節によって手水鉢に紫陽花などの花が浮かべられることもあり、歴史ある文化財でありながら、現在も参拝者が間近で見ることのできる身近な存在となっています。

訪れた際は花手水だけでなく、約2mある巨大な一枚岩であることや、石材を切り出した痕跡にも注目してみてください。

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