美しい彫刻が見どころの手水舎 | 大國魂神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大國魂神社

おおくにたまじんじゃ

東京都府中市宮町3-1

美しい彫刻が見どころの手水舎

更新日:2026年6月30日

手水舎

大國魂神社の手水舎は、隨神門へ向かって右手前にあります。参拝前に手と口を清める場所ですが、境内でも特に装飾性の高い建築物として知られ、拝殿や隨神門と並ぶ見どころの一つです。
創建された年代は明らかになっていませんが、『江戸名所図会』に描かれていることから、天保年間(1830~1844年)にはすでに手水舎が存在していたと考えられています。現在の建物は1897年(明治30年)に完成したもので、拝殿や隨神門と同様に名工・佐藤彌一と中村長作が棟梁を務めました。明治時代に社殿が再建された際の建築様式を今に伝える貴重な建物であり、参拝前にはぜひ細部まで目を向けたい場所です。
手水舎
建物は千鳥破風を備えた優美な造りで、軒下や組物には精巧な彫刻が数多く施されています。彫刻を手掛けたのは江戸彫工・飯田家四代目の飯田勇次郎です。獅子、龍、獏、鳳凰など縁起の良い霊獣や瑞鳥が立体的に彫られており、明治時代の宮彫技術の高さを間近で感じることができます。
手水舎の龍や鳳凰の彫刻
中でも目を引くのが、力強く躍動する獅子と、翼を大きく広げた優雅な鳳凰です。毛並みや羽根の一本一本まで丁寧に彫り分けられ、見る角度によって表情が変わるほど立体感のある仕上がりとなっています。また、手水口は向かい合う二匹の龍の口から水が流れ出る造りになっており、龍が清らかな水を守る神聖な存在として表現されています。
手水舎は2011年(平成23年)に改修され、新たな水盤が奉納されました。現在も創建当時の美しい姿が大切に受け継がれており、参拝前に身を清めるだけでなく、日本の伝統建築や江戸彫刻の魅力を鑑賞できる建築物として、多くの参拝者を楽しませています。

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