力強いデザインの狛犬 | 大國魂神社 - 神社ファン

有名度

関脇

大國魂神社

おおくにたまじんじゃ

東京都府中市宮町3-1

力強いデザインの狛犬

更新日:2026年6月30日

運慶作の名作を写した風格ある狛犬

大國魂神社の大鳥居前には、昭和46年(1971年)に奉納された一対の狛犬が鎮座しています。参道を見守るように構える姿は堂々としており、多くの参拝者が足を止めて写真を撮る人気の見どころです。大國魂神社には、このほかにも東西南北の参道入口や拝殿前、各摂社・末社、宝物殿など境内各所に狛犬が置かれており、その数は約20体に及びます。時代や奉納者によって姿や表情が異なるため、それぞれを見比べながら巡るのも大國魂神社ならではの楽しみ方です。
狛犬
大鳥居前の狛犬は、府中市在住の堀江甚兵衛氏によって奉納されました。堀江家は江戸時代中期から大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」において、競馬式の一之駒を奉仕してきた由緒ある家柄として知られています。制作は地元・府中市の宮川石材店が手掛けました。
この狛犬の最大の特徴は、長く美しく流れる鬣(たてがみ)と、すらりと伸びた四肢です。一般的な狛犬のように尾を大きく表現せず、背中から腰にかけて滑らかな曲線を描く独特の造形が印象的で、引き締まった体つきと相まって力強さと気品を兼ね備えています。阿形は口を開き、吽形は口を閉じた伝統的な一対となっており、神域を守護する狛犬本来の姿を表しています。
スポンサーリンク
阿の狛犬の横の姿
さらに、この狛犬の台座には、宝物殿に収蔵されている国の重要文化財「木造狛犬(伝運慶作)」をもとに制作されたことが刻まれています。鎌倉時代を代表する仏師・運慶作と伝わる名作の姿を現代の石造狛犬として写したものであり、歴史的な価値を受け継ぐ存在でもあります。
吽の狛犬
宝物殿では木造狛犬を、大鳥居前ではその姿を受け継ぐ石造狛犬を見比べることができるため、ぜひ両方を鑑賞して違いや共通点を楽しんでみてください。大國魂神社を訪れた際には、参道を彩る数多くの狛犬の中でも、特に注目したい一対です。

この記事を0人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

大國魂神社の人気記事