御神木・鎮守の杜 | 代々木八幡宮 - 神社ファン

有名度

関脇

代々木八幡宮

よよぎはちまんぐう

東京都渋谷区代々木5-1-1

😞 🙁 😐 🙂 😄

御神木・鎮守の杜

更新日:2026年8月21日

代々木八幡宮の御神木

代々木八幡宮の境内には数多くの大木が残り、都会とは思えない深い緑に包まれています。そのなかでも御神木として親しまれているのが、社務所近くに立つ大きなクスノキです。
参道から左手の道へ入った場所にあり、幹の途中から大きく二股に分かれています。木のそばにはベンチが設けられ、境内の緑を眺めながら休憩できる場所にもなっています。
御神木の場所
代々木八幡宮では平成23年(2011)、創建800年を記念して境内に残る4本の巨木を記念樹として選定しました。境内西側、手水舎方向の高台に立つクスノキは、かつて「元八幡」と呼ばれた場所に鎮座していたと伝えられています。
現在の代々木八幡宮は寛文11年(1671)に現在地へ遷座していますが、それ以前の八幡宮と関係する場所の記憶が、境内の巨木とともに残されていることになります。

御神木には優しく触れよう

代々木八幡宮の御神木は柵で完全に囲われておらず、近くまで寄って触れることができます。
ただし、御神木も生きている樹木です。木の洞へ賽銭を入れたり、長時間抱きついたりする行為は木を傷める原因となるため、代々木八幡宮でも控えるよう案内しています。
御神木
御神木に触れる場合は、手のひらをそっと添える程度にしましょう。
「パワースポットだから」と木に負担をかけるのではなく、長い年月にわたって境内を見守ってきた御神木を大切にしながら参拝したい場所です。
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明治時代に氏子が取り戻した鎮守の杜

御神木のそばには、代々木八幡宮の鎮守の杜にとって重要な歴史を伝える記念碑があります。
碑文には、八幡社の境外にあった国有林9反5歩と、そこに生育していた数本の大木について、明治36年(1903)7月に手続きを経て神社の所有地とすることができたことが刻まれています。そして、その実現が代々木の氏子たちの尽力によるものであったことを記念し、翌明治37年(1904)10月に碑が建立されました。
御神木の記念碑
この背景には、明治維新後に行われた社寺領の国有地化があります。
明治4年(1871)の社寺上知令によって、全国の神社や寺院が所有していた土地の多くが国へ上知されました。代々木八幡宮の周囲に広がっていた林も例外ではありませんでした。
その後、明治32年(1899)に「国有土地森林原野下戻法」が制定され、一定の条件を満たした土地について旧所有者が返還を申請できるようになります。
代々木八幡宮でも氏子たちが尽力し、明治36年に境外国有林の土地を神社へ戻すことができました。
記念碑に刻まれた文章は、単なる土地取得の記録ではありません。現在まで代々木八幡宮に豊かな森が残されることになった背景には、神社を取り巻く土地と大木を守ろうとした当時の氏子たちの働きがあったことを伝えています。

約130種の植物が残る鎮守の杜

代々木八幡宮の境内は「鎮守の杜」と呼ばれ、御神木だけでなく多くの樹木や植物が残されています。
境内にはシイやカシなどの常緑樹が茂り、社殿の裏側ではイヌシデ、コナラ、ミズキなどの落葉樹も林をつくっています。境内では約130種もの植物が確認され、その環境を維持するため現在も人の手による管理が続けられています。
現在の代々木からは想像しにくいものの、江戸時代の代々木周辺には林や田畑が広がり、郊外のような風景が残っていました。
境内の木々
明治・大正時代になると牧場などが点在するようになり、大正12年(1923)の関東大震災以降、東京中心部から多くの人々が移り住んだことで宅地化が急速に進みます。さらに陸軍の代々木練兵場、戦後の米軍施設「ワシントンハイツ」、現在の代々木公園へと周辺環境は大きく変化してきました。
そのなかで代々木八幡宮の森は残されました。
現在では山手通りや住宅街に囲まれていますが、石段を上がって境内へ入ると街の喧騒が和らぎ、木々に囲まれた空間へ景色が一変します。代々木八幡宮の鎮守の杜は、都市化する以前の代々木の面影を現在に伝える貴重な緑でもあります。

映画「PERFECT DAYS」と代々木八幡宮の木漏れ日

代々木八幡宮は、ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の映画「PERFECT DAYS」のロケ地としても知られています。
作品を象徴するものの一つが、木々の間から差し込む「木漏れ日」です。
映画のエンディングに登場する木漏れ日の場面には、代々木八幡宮の御神木から差し込む光が使われています。
御神木の近くにはベンチがあるため、参拝後に腰を下ろし、境内の木々から差し込む木漏れ日を眺めて過ごすのもおすすめです。
見上げた御神木

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