有名度
関脇香取神宮
かとりじんぐう
千葉県香取市香取1697番地
新飯神事祭・大饗祭・団碁祭
更新日:2026年8月20日
10月17日「新飯神事祭」
毎年10月17日に行われる「新飯神事祭(にいのじんじさい)」は、その年に収穫された初穂に感謝する香取地方の風習を現在に伝える祭典です。同日には伊勢神宮の神嘗祭を奉祝する「神嘗祭当日祭遙拝式」も行われます。香取地方では古くから10月17日になると、各家庭で炊いた赤飯を氏神様へ供える習慣があり、これを「新飯神事」と呼んできました。香取神宮でも早朝から氏子が家庭で炊いた赤飯を持って参拝し、神前へ献上します。地域に根付いた収穫感謝の風習が、神宮の祭典として現在まで受け継がれているのが特徴です。
午前10時から祭典が行われ、その後には境内で自衛隊有志による相撲大会が開催されます。神前へ献上された赤飯は「力めし」と呼ばれ、おにぎりにして相撲を取る力士たちに振る舞われます。神事だけでなく、相撲まで含めて一般の参拝者も見学できます。
氏子が家庭から赤飯を持ち寄り、それを神様に供えたのち、力士の「力めし」として振る舞うという、地域の人々と香取神宮とのつながりを感じられる祭典です。
11月30日「大饗祭」
毎年11月30日の午後6時から行われる「大饗祭(たいきょうさい)」は、香取神宮を代表する特殊神事のひとつです。境内にかがり火が焚かれ、暗闇のなか、神職と旧社家である祀祐社員によって祭典が執り行われます。大饗祭の由来には複数の説が伝えられています。香取神宮公式では、御祭神・経津主大神が国土平定を終えて復命した後、随従した神々の働きを労うために盛大な饗宴を開いた故事に基づくとも、新穀を天地の神々へ捧げて感謝した祭儀を伝えるともされています。「大饗」の名の通り、神々を最高の饗応でもてなす祭典です。
大きな見どころが、神々へ供えられる「特殊神饌」です。普段の神饌とは異なり、近隣で採れたさまざまな食材に火を通したり、包丁で調理したりした「熟饌(じゅくせん)」が用意されます。
水郷地方に自生するマコモを編んだ「巻行器(まきほかい)」には蒸した米を盛り、さらに鴨を羽を広げた姿のように盛り付ける「羽盛」、鮭の切り身を高く盛る「鮭の鳥羽盛」など、独特の神饌が神前へ供えられます。
祭典が始まると境内の灯りが抑えられ、かがり火が照らすなか、神饌殿から神前へ次々と神饌が運ばれます。すべての神饌が供えられた後に祝詞が奏上され、舞が奉納されます。昼間の香取神宮とは大きく異なる、夜の境内で行われる古式ゆかしい祭典です。
12月7日「団碁祭」
毎年12月7日の午後6時から行われる「団碁祭(だんごさい)」は、「だんご祭」「八石八斗団子祭」とも呼ばれる香取神宮独特の祭典です。新穀で作った団子を神前へ奉納し、五穀成熟への感謝を捧げます。団碁祭の大きな特徴は、御神酒を奉献しないことです。数多くの祭典が行われる香取神宮でも珍しい神事で、11月30日の大饗祭で神々の接待にあたった比売神を慰労するための祭りとも伝えられています。
祭典では、かがり火が焚かれた境内で数多くの団子が神前へ供えられます。祭典終了後には奉納された団子が参拝者へ配られ、この団子を食べると「風邪をひかない」と伝えられています。
この団碁祭は、香取神宮の参道で草団子や厄落とし団子が名物となっている背景とも深く関わる祭典です。参道商店街で親しまれている団子を単なる名物として見るだけでなく、香取神宮に古くから伝わる団碁祭を知ると、香取詣と団子の結びつきがより分かりやすくなります。
Katorisi (Wikipedia CC 表示 3.0)この記事を0人の方がいいねといっています
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