有名度
関脇香取神宮
かとりじんぐう
千葉県香取市香取1697番地
さし石・祈祷殿・神楽殿・御神木
更新日:2026年8月20日
さし石
御本殿横の授与所近くには、「さし石」と呼ばれる3つの大きな石が並んでいます。さし石は、かつて若者たちが力比べに使ったものです。石を片手で持ち上げる「片手差し」や、両手で持ち上げて頭上まで差し上げる「肩上げ両差し」などで力を競い合ったと伝えられています。
現在のようにスポーツが一般的ではなかった時代、神社の境内などに置かれた力石は、若者たちが自らの力を示す場として使われました。香取神宮のさし石も、参拝者が実際に持ち上げるものではありませんが、境内で行われていた昔の力比べの文化を現在に伝えています。
3つの石はそれぞれ大きさや形が異なるので、「これを片手で持ち上げたのか」と想像しながら見比べてみるのも面白いでしょう。

祈祷殿
拝殿の左手に建つ朱塗りの建物は、現在「祈祷殿」として使用されています。実はこの建物、もともとは香取神宮の拝殿でした。現在の拝殿より240年も古く、本殿や楼門と同じ1700年(元禄13年)、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉による大造営で建てられた建物です1936年(昭和11年)から1940年(昭和15年)にかけて、香取神宮では内務省神社局の直轄による大修築が行われました。新しい拝殿・幣殿を造営することになったため、旧拝殿は1938年(昭和13年)に曳屋によって南東へ移築されました。その後、周囲の樹木の成長などを理由として、1984年(昭和59年)にさらに西へ約1.5m移され、現在の場所に落ち着いています。

正面の向拝も見どころです。木鼻や蟇股、手挟には彫刻が施され、虹梁には渦文を見ることができます。一方で建物全体の構造は比較的簡素で、太い材料を使ったしっかりとした造りです。1938年の移築時に幣殿が取り除かれるなど一部に改変はありますが、それ以外は元禄造営当時の古い材料や姿をよく残しています。
現在の拝殿と見比べるのもおすすめです。現在の黒漆塗りの拝殿は昭和の大修築で造営されたものですが、そのすぐ近くには、それ以前に200年以上にわたって参拝者を迎えてきた旧拝殿が残っています。本殿・楼門とともに、1700年(元禄13年)の香取神宮大造営を現在に伝える貴重な建築として、2007年(平成19年)3月16日に千葉県指定有形文化財となりました。
御神木
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御神木
祈祷殿や社務所、授与所に囲まれるようにそびえている巨大な杉が、香取神宮の御神木です。樹齢は約1000年と伝えられる老杉で、香取神宮の長い歴史を見守り続けてきました。周囲にも杉の巨木が数多くありますが、そのなかでも御神木はひときわ大きく、近くから見上げるとその迫力を実感できます。香取神宮の境内一帯は「香取神宮の森」として千葉県指定天然記念物となっており、この御神木も深い森を象徴する存在です。

「このめぐり いくさかありと四人して いだけどたらず 神のふる杉」
4人で幹を抱えても手が届かなかったという内容で、明治時代の時点ですでに巨大な杉であったことが伝わります。
樹齢約1000年とされる御神木は、1700年(元禄13年)造営の本殿や楼門よりもはるか以前からこの地に立っていたことになります。三本杉や木母杉など、香取神宮には杉にまつわる見どころが数多くありますが、その中心ともいえるのがこの御神木です。
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