有名度
関脇香取神宮
かとりじんぐう
千葉県香取市香取1697番地
摂社 匝瑳神社・鹿島新宮
更新日:2026年8月20日
匝瑳神社
本殿の左奥には、香取神宮の摂社「匝瑳神社(そうさじんじゃ)」が鎮座しています。香取神宮にある9社の摂社のうち本殿にもっとも近く、御祭神は香取大神・経津主大神の親神である磐筒男神(いわつつをのかみ)と磐筒女神(いわつつめのかみ)です。磐筒男神と磐筒女神は、『日本書紀』の神話で伊弉諾尊が火神・軻遇突智を斬った際、その血から生まれた神々です。そして両神から生まれたのが、香取神宮の御祭神である経津主神とされています。本殿のすぐ近くに御祭神の親神を祀る摂社が鎮座していることになります。

その背景には香取神宮の造営制度が関係していると考えられています。古くは香取神宮の摂末社などの造替を周辺地域が分担しており、匝瑳神社の造り替えは香取郡ではなく、現在の匝瑳市周辺にあたる匝瑳郡の役目だったと伝えられています。
さらに、匝瑳神社には祭神について別の伝承もあります。一説には、現在祀られている磐筒男神・磐筒女神ではなく、古代に匝瑳郡を開いた祖とされる「物部小事(もののべのおごと)」を祀ったとも伝えられています。
「匝瑳」という珍しい社名、匝瑳郡が造替を担当したという伝承、さらに匝瑳郡の祖を祀るという説まで残されており、香取神宮と周辺地域との古くからの関係を伝える興味深い摂社です。
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鹿島新宮
香取神宮の境内には、鹿島神宮の御祭神を祀る摂社「鹿島新宮(かしましんぐう)」も鎮座しています。御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と天隠山命(あまのかくやまのみこと)です。元記事では武甕槌大神のみとしていましたが、天隠山命も祀られています。
武甕槌大神は、茨城県鹿嶋市に鎮座する鹿島神宮の御祭神です。『日本書紀』の国譲りでは、香取神宮の経津主大神とともに出雲へ遣わされ、国土平定を成し遂げた神として登場します。

また、経津主大神と武甕槌大神はいずれも武神として篤く信仰されました。剣術道場などでは「香取大明神」「鹿島大明神」の神号を並べた掛軸が掲げられることがあり、武道の世界でも香取と鹿島は一対の存在として崇敬されてきました。
香取神宮の境内で、経津主大神を祀る本殿の近くに武甕槌大神を祀る鹿島新宮が鎮座しているのは、国譲りをともに成し遂げた2柱の深い関係を感じられる配置です。
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