八幡馬・正門(南門) | 櫛引八幡宮 - 神社ファン

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櫛引八幡宮

くしひきはちまんぐう

青森県八戸市八幡字八幡丁3-2

八幡馬・正門(南門)

更新日:2025年12月8日

八幡馬

櫛引八幡宮の正門前の鳥居近くには、注連縄をまとった大きな八幡馬が鎮座しています。花崗岩で造られた堂々たる御神馬で、台座には「御神馬」と刻まれ、境内の象徴として古くから大切に祀られてきました。この八幡馬は、複数の朱色の鳥居に守られた広い境内の中でも、とくに御社殿へ向かう最後の結界を示す存在として参拝者の目を引きます。
境内の八幡馬像
八幡馬はもともと、青森県八戸市を中心とする南部地方で古くから作られてきた木彫り馬の郷土玩具で、平成9年には青森県伝統工芸品に指定されています。発祥には諸説ありますが、南部馬の産地である背景から馬の健やかな生育を願った木彫り馬が生まれたとされ、やがて家族の幸せを祈る「福馬」として親しまれるようになりました。櫛引八幡宮は南部一の宮であり、例祭の際には参拝者のおみやげとして木彫りの馬が売られたことから「八幡馬」と呼ばれる名が広まったと伝わっています。
境内の八幡馬像 横
こうした歴史を背景に、櫛引八幡宮の境内に鎮座する石造の八幡馬は、郷土玩具としての八幡馬の文化と、神社における御神馬信仰の象徴性が重なった存在として位置づけられています。参拝者にとっては、正門前で最初に出迎える神聖な守護の像であり、神社の歴史や地域文化を感じ取ることができる見どころの一つとなっています。
お土産の八幡馬

正門(南門)

櫛引八幡宮では、朱塗りの鳥居をくぐると橋へと続く参道が開け、鳥居と橋の間には八幡馬像のほか、立派な燈籠が配されています。
正門前の燈籠
橋の下に広がる池には河童像があり、神社を造営する際に伐り出した木の寸法が合わず投げ捨てたところ、その木が河童に変わったという伝説が伝わっています。
池の河童像
橋を渡った先に建つのが、櫛引八幡宮の正門(南門)です。正門は江戸時代の1648年(慶安元年)に建立された平屋の門で、なかでも最も格式が高いとされる四脚門の形式をとっています。切石を礎石とし、木製の礎盤と唐居敷の上に建てられており、江戸時代前期の貴重な遺構として1993年(平成5年)に国の重要文化財に指定されました。正門の前には狛犬が鎮座し、御社殿へと向かう神域の入口を守護しています。
太鼓橋と正門
国の重要文化財に指定されている正門は、四脚門・切妻造・慶安元年建立と明確に記録されており、「南部藩総鎮守」の宮にふさわしい格式を備えています。見どころとして、扉部分には当地では珍しい乳金具が付けられており、本殿と同じ「六葉」の文様が施されています。乳金具は釘隠しに用いられる乳房形の金具で、当時の彩色が施されていた可能性があり、その復元が期待されています。
正門からみえる拝殿

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