養蚕系
こかげ
- 信仰
- 神社(分霊)
神社系統ランキング138位(15社)
系統説明
養蚕信仰の影響が濃く表れた神社の系統。
茨城県つくば市にある蚕影神社を総本宮とする蚕影神社は和久産巣日神を祭神とするが、養蚕信仰では和久産巣日神以外にも保食命や倉稲魂命を祭神とする蚕影神社もある。
祭神
祭神は和久産巣日神。
和久産巣日神は、日本書紀ではその頭から蚕と桑が生じたとされ、養蚕の神としてまつられた。蚕影大神としてまつられている神社もある。
他にも食物・穀物の神である保食命や倉稲魂命がまつられていることがある。保食命は日本書紀において地上に降りた月読に殺され、その身からは牛馬、粟、稲など様々なものが生じるが、眉からは蚕が生まれたことから蚕神としてまつられている。
系統分布
養蚕系は山形、福島、茨城、長野県などでみられる系統。主な同系統の神社名は「蚕影」「蚕養」「養蚕」などがある。
養蚕業隆盛期は各地でみられたが、養蚕業の衰退と共にその数は減少している。
蚕影山信仰
蚕影山信仰とは蚕影神社を中心とする信仰のことである。
茨城県の蚕影神社は蚕影山神社の通称でも呼ばれる。蚕影山信仰は別当寺の蚕影山桑林寺の活動によって、神社の縁起であり養蚕、蚕神の起源が語られる「金色姫伝説」が知られるようになり広まっていった。
金色姫の伝説は縁起書「日本一社蚕影神社御神徳記」や、養蚕法を記した「養蚕秘録」などの「天竺霖異大王の事」にみられる。それらによれば、日本の欽明天皇の時代に天竺(インド)の霖異大王の娘・金色姫は継母による度重なる暗殺の危機に見舞われ、事態を知り姫の身を案じた大王は船に乗せ姫を海に流した。船は日本の常陸国に流れ着き、姫は漁師夫婦に助けられ大切に育てられたが、間もなく病を得てこの世を去る。唐櫃に納められた姫の亡骸は小さな無数の虫(蚕)に姿を変えており、やがて繭を作った。漁師夫婦は筑波山の影道(蚕影道)仙人より繭から糸を取ることを教わり、欽明天皇の皇女・各谷姫(角谷姫)からは神衣を織る技術を授けられたとあり、これが日本における養蚕と機織の始まりであるとしている。
養蚕業は畿内、関東、東北地方と広い地域で盛んに行われるようになったが、短期間で大きな収入を得られる反面、蚕の成育、餌となる桑の生育、ネズミなどによる食害など問題も多く、信仰は精神的な支えになっていたと考えられている。
主なご利益
- 蚕業守護
- 繊維業守護
養蚕系は蚕業守護、繊維業守護のご利益がある。
総本社
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茨城県つくば市神郡1998番地
主な祭神和久産巣日神 埴山姫命 木花開耶媛命
主な神社系統養蚕系
- 仕事
同系統の主な神社
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山形県西置賜郡飯豊町大字広河原字屋敷浦30
主な祭神保食神
主な神社系統養蚕系
- 仕事
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長野県長野市川中島町大字上氷鉋1197
主な祭神少産名命 保食命
主な神社系統少彦名系 養蚕系
- 健康
- 仕事
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長野県埴科郡坂城町大字南条1726
主な祭神倉稲魂命
主な神社系統養蚕系
- 仕事
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長野県埴科郡坂城町大字南条1021
主な祭神保食命
主な神社系統養蚕系
- 仕事
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山梨県笛吹市芦川町新井原
主な祭神稚産靈命
主な神社系統養蚕系
- 仕事
