比咩御子神
ひめみこのかみ
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比咩御子神とは?
比咩御子神は阿蘇地方の神社伝承などに登場する女神。熊本県阿蘇市の阿蘇神社で祀られる阿蘇十二神の一柱で、四宮にあたる。
阿蘇神社の祭神系譜では、三宮の國龍神の妃とされる。國龍神は阿蘇氏の祖神につながる神として伝えられており、比咩御子神もその妃として阿蘇十二神を構成する神統譜の中に位置づけられている。
阿蘇信仰が神仏習合のもとで展開した時代には、阿蘇十二神それぞれに本地仏をあてる考えも生まれ、比咩御子神の本地仏を薬師如来とする説が伝えられた。これは後世の神仏習合による信仰であり、比咩御子神そのものの神話的な事績を示すものではない。
比咩御子神について記紀神話のような詳しい物語は伝わっていないが、國龍神の妃であり、阿蘇十二神の四宮を占める女神として、熊本県阿蘇市の阿蘇神社で祀られている。
エピソード
阿蘇神社では、主神の健磐龍命と妃神の阿蘇都比咩命、その関係諸神からなる十二神が祀られている。『熊本県神社誌』を引く図書館のレファレンス回答では、比咩御子神はその第四宮に数えられる。立田阿蘇三宮神社の由緒では、三宮の國龍神の夫人が四宮の比咩御子明神であり、二宮の阿蘇都比咩命はその娘とされる。
この系譜では、比咩御子神は國龍神の妃であると同時に、阿蘇神社の祭神群を結ぶ親子関係の中に位置付けられている。ただし、こうした関係は阿蘇地域の祭祀伝承として伝わるもので、記紀の系譜に記されたものではない。十二神を一組で祀る阿蘇神社の中で、比咩御子神がどの神々と結び付けられてきたかを示す伝承である。
出典・参考:『熊本県神社誌』、國立国会図書館レファレンス協同データベース「阿蘇神社の十二神を知りたい」、立田阿蘇三宮神社「由緒」、阿蘇市「阿蘇神社」
神仏習合の時代には、阿蘇神社の神々を仏が姿を変えて現れた存在とする本地垂迹の考え方が広まった。西巌殿寺の開基とされる西栄は、この考え方に基づいて阿蘇神社の十二神を祀ったと伝えられ、比咩御子神の本地仏には薬師如来があてられた。
本地垂迹説では、仏や菩薩が日本の人々を救うため、神の姿となって現れたと考える。阿蘇信仰でも十二神それぞれに本地仏があてられ、神社の神々と仏教の仏・菩薩を結びつける信仰が形成された。比咩御子神と薬師如来の関係もその一つであり、阿蘇の神々が神社だけでなく、寺院や修験を含む神仏習合の信仰の中でも崇敬されてきたことを伝えている。
出典・参考:阿蘇市伝統文化資料集『くらしのあゆみ 阿蘇』、阿蘇ペディア「阿蘇神社の祭神について」
ご神徳
ご神徳は不明です。
別称・異称
あそしのみや
その他
神様グループ
祀られている主な神社
阿蘇神社
(熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083−1)
健軍神社
(熊本県東区健軍本町13番1号)
駄野神社
(熊本県御船町田代765)
箱谷熊野座神社
(熊本県玉名市箱谷1397番)
寶来吉見神社
(熊本県小国町黒淵2887)
