衣通姫 神社の神様 - 神社ファン

衣通姫

そとおりひめ

  • 神話・伝説
  • 女神・女性
衣通姫

尾形月耕

衣通姫

菊池容斎(前賢故実)

祭神ランキング295位

衣通姫とは?

衣通姫は、記紀神話などに登場する女神。古事記では衣通比売命(そとおりひめのみこと)、日本書紀では衣通姫尊と表記される。名の「衣通」は、その美しさが衣を通して輝いたことに由来するとされ、卓越した美貌を象徴する神名として伝えられている。 衣通姫は、第17代履中天皇の妃であり、允恭天皇の皇后・忍坂大中姫命の妹にあたる。姉妹はいずれも高い容姿端麗さで知られ、特に衣通姫の美しさは宮中でも群を抜いていたと語られる。履中天皇の死後、皇位を継いだ允恭天皇は、義妹である衣通姫を妃として迎えたいと望いたが、姉である忍坂大中姫命はこれを強く戒め、道義に反する行いとして拒んだ。 しかし允恭天皇はその思いを断ち切ることができず、密かに衣通姫を通わせたとされる。この関係はやがて露見し、忍坂大中姫命の強い非難を受けることとなった。結果として衣通姫は宮中を去り、淡路島へ退いたと伝えられている。淡路での晩年については詳らかではないが、宮廷の華やかさとは対照的な静かな生活を送ったとされる。 衣通姫の神話は、単なる美貌譚にとどまらず、禁忌と感情、倫理と人の心の葛藤を描いた物語として受け取られてきた。和歌や説話においても、その姿は「見る者の心を惑わす存在」としてしばしば取り上げられ、後世の文学や芸能にも影響を与えている。 衣通姫は、和歌山県和歌山市の衣通姫神社をはじめ、各地の神社に祭神として祀られている。衣通姫神社は、衣通姫の霊を慰め顕彰するために創建されたと伝えられ、美容成就、芸能上達、和歌上達などの神徳が信仰されている。また、衣通姫は美の象徴として、女性の守護神としても親しまれている。

出典文献

古事記

日本書紀

神格

和歌の神

ご神徳

技芸上達 文芸上達

別称・異称

衣通郎姫

そとおしのいらつめ

その他

軽大娘皇女

かるのおおいらつめ

その他