有名度
小結武雄神社
たけおじんじゃ
佐賀県武雄市武雄町大字武雄5335
荒神社・下ノ宮
更新日:2026年9月15日
荒神社
武雄神社の本殿に向かって右手には、境内社の荒神社が鎮座しています。地元では「荒神さん」と呼ばれ、古くから人々に親しまれてきました。本殿参拝の際にあわせてお参りできる場所にあり、武雄神社の境内に祀られる小社のひとつです。荒神社は文化13年(1816)8月に創建されたと伝えられています。荒神は火と深く結びついた神として信仰され、火除けや火防、台所や竈の守護など、人々の日常生活に密接した神として崇敬されてきました。生活に欠かすことのできない火を鎮め、災いを防ぐという信仰から、家庭の安全や家業の無事を願う神としても大切にされてきました。武雄神社の荒神社も、こうした暮らしに根ざした荒神信仰を現在に伝えています。
一方、下ノ宮は武雄神社の境内から少し離れた場所にあります。一の鳥居から神社へ向かって延びる流鏑馬馬場の南側、県道330号武雄塩田線の東側に鎮座しており、現在の境内だけを参拝すると見落としやすい社です。
御祭神は、武雄神社の主祭神である武内宿禰の子・平群木兎宿禰です。創建は天平7年(735)と伝えられ、御船山に武雄神社の本宮が創建されたのと同じ頃に祀られたとされています。現在の武雄神社が元永年間(1118~1120)に現在地へ遷宮したと伝えられていることから、下ノ宮の由緒も武雄神社の古い歴史にまでさかのぼります。
Naokijp(CC 表示-継承 4.0 Wikipedia)下ノ宮
創建当初の下ノ宮は、御船山西北麓の峡に鎮座していました。その後、本宮が現在地へ遷宮した頃、武雄神社の北東に位置する塚崎の大楠付近へ遷されたと伝えられています。さらに時代を経て現在地へ遷宮したと考えられており、本宮の遷宮と関わりながら鎮座地を変えてきた歴史があります。武雄神社の主祭神である武内宿禰と、その子である平群木兎宿禰を本宮と下ノ宮でそれぞれ祀っていることも特徴です。現在は境内と境外に分かれて鎮座していますが、祭神の系譜でも結びついた二つの社となっています。
江戸時代に創建され、火や暮らしを守る神として信仰されてきた荒神社と、天平年間にさかのぼる由緒を持ち、武雄神社の遷宮の歴史とも深く関わる下ノ宮。性格の異なる二社ですが、ともに武雄神社の長い信仰の広がりを伝える存在となっています。
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