有名度
小結香椎宮
かしいぐう
福岡県福岡市東区香椎4-16-1
獅子楽
更新日:2026年7月28日
雌雄2頭の獅子が勇壮に舞う伝統芸能
香椎宮の獅子楽(ししがく)は、氏子で組織された獅子楽社によって奉納されている伝統芸能で、香椎宮を代表する神事の一つです。赤と緑の鮮やかな装束をまとった雌雄2頭の獅子が、笛や太鼓の音色に合わせて力強く舞う姿は見応えがあり、春と秋の大祭では多くの参拝者がその勇壮な舞を楽しみに訪れます。起源は詳しく分かっていませんが、香椎宮の記録には、延享元(1744)年に勅使参向を機に途絶えていた祭祀が復興され、2月6日・4月17日・9月9日・11月6日の祭日に獅子楽が奉納されたことが記されています。また、現在も使用されている大太鼓の内面には「寛政十年(1798)午ノ二月吉日」の銘が残されており、少なくとも江戸時代中期から200年以上にわたって受け継がれてきたことが分かります。
福岡県の無形民俗文化財にも指定されている獅子楽は、一般的な獅子舞と似ていますが、香椎宮では雅楽・舞楽の流れをくむ「獅子楽」として継承されています。五穀豊穣や子孫繁栄への願いを込めて雄と雌の獅子が舞うことも大きな特徴で、神事としての意味合いが色濃く残されています。
さらに、獅子楽に合わせて演奏される笛や太鼓には楽譜がなく、演奏方法や舞の所作は代々口伝によって受け継がれてきました。長い年月をかけて継承されてきた伝統は現在も守られ、地域の人々によって大切に受け継がれています。
獅子楽は春と秋の大祭で奉納されるため、参拝の時期が合えば間近で鑑賞できる貴重な機会です。迫力ある舞と軽快な笛や太鼓の音色が境内に響き渡る様子は、香椎宮ならではの歴史と伝統を肌で感じられる見どころとなっています。

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