御神木 綾杉 | 香椎宮 - 神社ファン

有名度

小結

香椎宮

かしいぐう

福岡県福岡市東区香椎4-16-1

😞 🙁 😐 🙂 😄

御神木 綾杉

更新日:2026年7月28日

国家鎮護の願いを受け継ぐ樹齢約1,800年の御神木

楼門をくぐった先、朱塗りの玉垣に囲まれてそびえる巨杉が、香椎宮の御神木「綾杉(あやすぎ)」です。樹齢は約1,800年と伝えられ、香椎宮を象徴する御神木として古くから崇敬されています。枝葉が海松(みる)と呼ばれる海藻のように幾重にも交わり、美しい綾織りの文様を思わせることから、「綾杉」の名で親しまれるようになりました。
中門から見下ろした綾杉
綾杉には、神功皇后にまつわる由緒が伝えられています。三韓から帰還した神功皇后は、剣・鉾・杖の三種の宝をこの地へ埋め、鎧の袖に挿していた杉の枝を「永遠に本朝を鎮護すべし」との願いを込めて植えたとされています。この伝承から、綾杉は国家鎮護の象徴として信仰され、古くから杉葉は宮中へ献上されてきました。
枠から飛び出た綾杉
その信仰は時代を超えて受け継がれ、古くは太宰府へ赴任した役人が香椎宮へ参拝し、神職から綾杉の枝を冠に挿してもらうことが慣例だったと伝えられています。また、武士の間でも縁起の良い御神木として知られ、足利尊氏が後醍醐天皇方との戦いで綾杉の枝を鎧の袖に挿して勝利を祈願したという逸話や、豊臣秀吉が文禄・慶長の役に際して香椎宮から綾杉の枝を献上され、家臣へ勝利の縁起物として分け与えたという話も残されています。
綾杉と賽銭箱
綾杉は幾度も火災に見舞われながら、そのたびに新芽を吹き返したと伝えられ、強い生命力を持つ御神木としても知られています。その姿は多くの文化人の心を動かし、『新古今和歌集』には「ちはやふる 香椎の宮の あや杉は 神のみそぎ きたてる成けり」と詠まれています。また、夏目漱石も熊本の第五高等学校へ赴任する途中に香椎宮へ立ち寄り、「秋立つや 千早ぶる世の 杉ありて」の句を残しました。
綾杉の句碑
現在も綾杉は香椎宮を代表する御神木として、多くの参拝者が足を止める人気の見どころです。神功皇后の伝承や長い歴史に思いを馳せながら見上げると、その雄大な姿とともに、香椎宮が受け継いできた深い信仰を感じることができます。

この記事を1人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

香椎宮の人気記事