御神木 綾杉 | 香椎宮 - 神社ファン

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香椎宮

かしいぐう

福岡県福岡市東区香椎4-16-1

御神木 綾杉

更新日:2025年7月1日

国家鎮護への願いが込められた御神木

楼門を通り抜けた先、朱塗りの玉垣に囲まれた巨大な杉が、樹齢1,800年ほどとされる御神木です。海松(海藻の一種)の房のように葉が交互に交わって綾の紋のようになっていることから、綾杉の愛称でも知られています。
中門から見下ろした綾杉
記紀神話に登場する神功皇后が馬韓・辰韓・韓の三韓から帰還した後に、剣・鉾・杖の三種の宝を埋めた地。鎧の袖に挿していた杉枝を「永遠に本朝を鎮護すべし」との祈りをこめて埋めたとの逸話が残っています。綾杉は国家鎮護の象徴でもあり、古くより杉葉は宮中に献上されています。
枠から飛び出た綾杉
綾杉の歴史は古く、むかし太宰府に赴任してきた新人は香椎宮に参詣し、神主から綾杉の枝を冠に挿してもらうのが慣わしだったそうです。
また綾杉の逸話は武士の間に浸透していて、足利尊氏は後醍醐天皇軍との戦の際に、鎧の袖に綾杉の枝挿して戦い勝利した話や、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に香椎宮から綾杉が献上されたので、大変よろこび、部下に勝利の縁起物として綾杉の枝を配ったという話も伝わります。
綾杉と賽銭箱

文化人の創作意欲をかき立てる綾杉

綾杉は何度も火災に巻き込まれて焼失したものの、その度に新芽がでて復活を遂げたのだとか。そんな生命力にあふれる綾杉は文化人の創作意欲をかきたてる巨木で、詠み人知らずですが、「ちはやふる香椎の宮のあや杉は神のみそぎきたてる成けり」と、綾杉を詠んだ句が鎌倉時代初期に編さんされた新古今和歌集に記されています。
綾杉の句碑
また、夏目漱石は明治時代に英語教師として熊本の第五高等学校に赴任する際に、香椎宮に立ち寄って、「秋立つや千早ぶる世の杉ありて」の句を詠んでいます。
一般人から文化人まで、多くの人の人を惹きつけてやまない綾杉も必見です。

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