神在月の神事 | 出雲大社 - 神社ファン

有名度

横綱

出雲大社

いずもたいしゃ

島根県出雲市大社町杵築東195番地

神在月の神事

更新日:2025年7月2日

八百万の神々が出雲に集まる月

多くの地域では旧暦10月を神無月と呼びます。全国の神々が出雲に集まるため、その地域では不在となるからです。その一方、出雲では神々が滞在するため「神在月」と呼ばれています。このように、出雲に神々が集まるようになったのは、日本神話「国譲り」にて、大国主大神が「幽れたる神事を治める」と約束したことに由来します。幽れたる神事とは、目に見えない縁を結ぶことです。
そのため、旧暦10月になると「幽れたる神事」を取り決めるために、神々が神事の主宰神である大国主大神のもとに集まり、出雲で「神議(かみはかり)」が行われるようになりました。出雲大社では、それに関連する様々な神事が行われます。また全ての神事は旧暦で行われるので、出雲大社の公式サイトなどで日程を確認することをお勧めします。

神迎祭

全国の神々をお迎えする神事「神迎祭(かみむかえさい)」は、旧暦10月10日午後7時より、出雲大社から西に1キロほど離れた稲佐の浜にて行われます。
神迎祭 神火が焚かれた稲佐の浜
神火が焚かれた稲佐の浜は、とても幻想的な雰囲気に包まれます。
浜には注連縄が張り巡らされ、その中に設けられた祭壇には神々の依り代である神籬(ひもろぎ)が2本立てられています。この祭壇の前は、神さまがお通りになる神聖な場所です。注連縄のなかには絶対に入ってはいけません。
また傍らに安置されているのは、神々の先導役である龍蛇神(りゅうじゃしん)です。龍蛇神とは背黒海蛇のことで、日本海の荒波によって稲佐の浜に漂着します。龍蛇神の先導で、全国の神々は海を渡り出雲へとやってくると言われています。
神迎祭 神々が宿った神籬を運ぶ様子
神事が執り行われた後、神々が宿った神籬は両側を絹垣で覆われます。そして高張提灯が並び奏楽が奏でられる中「神迎えの道」を進み、出雲大社へと向かいます。この行列を先導するのは龍蛇神です。到着後は神楽殿にて再度「神迎祭」が行われます。神々に神饌が供えられ、國造より祝詞の奏上、巫女舞の奉納がされます。その後、神々はようやく宿泊所である東西の十九社へと鎮まるのです。
また龍蛇神については、神迎祭後には特別拝礼、神在祭期間中には八足門内の廻廊に祀られ、自由に参拝することが可能です。豊作や、豊漁、家門繁栄などのご利益があると言われています。

神在祭

神迎祭の翌日から7日間、旧暦10月11日から17日までは、全国の神々が摂社「上宮」に集まり、神議を行います。人知が及ばない人生諸般、来年度の収穫や、諸々の縁結びを神議にかけて決めると言われています。
「神在祭(かみありさい)」は、この期間に奉仕される祭儀のことです。神在祭は御本殿では初日、中の日、最終日に行われます。
神在祭の扉が開いている東西の十九社
普段は扉が閉められている東西の十九社も、この期間中は扉が開かれ祭事が連日行われます。上宮でも、毎日神職が参進し神事が行われます。
この「神在祭」の期間は、神議の邪魔にならないように工事や結婚式などは慎み、静粛に過ごす慣わしです。そのため御忌祭とも呼ばれています。
また神在祭の期間中、神楽殿にて毎夜「夜神楽特別祈祷」が行われます。神議の主宰神である大国主大神に「良縁」の祈りを取り次ぐための祈祷です。
中の日の旧暦10月15日と最終日の10月17日には、御本殿にて縁結大祭も行われます。神々と幸縁を結ぶ祭事であり、さまざまなご縁を祈願するものです。願いを記した絵馬を境内の絵馬掛けに奉納し、幸せな縁を祈ります。

神等去出祭

7日間に渡る神議が終わった後は、全国へと神々がお帰りになる祭事「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。旧暦10月17日と26日の2回にわたって斎行され、17日は神々が出雲大社からお立ちになる儀式、26日は神々が出雲から元の住まいへとお立ちになる儀式です。
17日の午後4時、東西の十九社に奉安されていた神籬が、絹垣に囲まれ警蹕とともに拝殿へと移動します。神前には2本の神籬と龍蛇神をお祀りし、神餅を供え、國造によって祝詞が奏上されます。その後1人の神職が「お立ち~、お立ち~、お立ち~」と3回唱えながら本殿楼門の扉を3回叩き、その瞬間、神々は出雲大社からお立ちになるのです。
26日は、神々が全国各地へと無事にお帰りになるようにお祈りします。祝詞を奏上したあと、1人の神職が御本殿前で扉を3回叩き「お立ち~」と唱えると、神々は出雲から元のお住まいへとお立ちになると言われています。

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