祈年祭・身隠神事・例祭・新嘗祭・還幸祭 | 八重垣神社 - 神社ファン

有名度

関脇

八重垣神社

やえがきじんじゃ

島根県松江市佐草町227

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祈年祭・身隠神事・例祭・新嘗祭・還幸祭

更新日:2026年8月18日

稲田姫命の神話を今に伝える八重垣神社の祭事

八重垣神社では年間を通してさまざまな祭事が行われています。なかでも5月3日の祈年祭・身隠神事と12月15日の新嘗祭・還幸祭は対となる祭事で、ヤマタノオロチ神話と深く結びついています。

祈年祭・身隠神事

毎年5月3日には、五穀豊穣を祈る祈年祭が斎行されます。祈年祭はその年の豊かな実りを神々に祈願する祭事で、八重垣神社では神饌に加え、「名残の御膳」と呼ばれる調理された熟饌が供えられます。
名残の御膳を納める際には、松江藩主・松平家の家紋が入った大丸椀が使用されます。農作物の実りを願う祈年祭の中に、松江藩との歴史的なつながりを伝える祭具が現在も受け継がれています。
祈年祭が終わった夕刻から始まるのが「身隠神事」です。素盞嗚尊(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治する際、稲田姫命(いなだひめのみこと)を佐久佐女の森へ隠したという社伝を現在に伝える神事です。
稲田姫命の御分霊を神輿へ遷し、御本殿から奥の院「佐久佐女の森」へ向けて行列が出発します。一行は「やいとう、まいとう」と独特の掛け声を響かせながら進み、森の中にある夫婦杉まで渡御します。
普段は御本殿に祀られている稲田姫命が、神話の物語をなぞるように身を隠したとされる森へ渡ることで、古くから伝えられてきたヤマタノオロチ退治の故事を祭祀として再現しています。

例祭

毎年10月20日には、八重垣神社で一年を通して最も重要な祭典となる例祭が斎行されます。
例祭では御祭神に日々の御神恩への感謝を捧げるとともに、五穀豊穣と国の安泰を祈願します。素盞嗚尊と稲田姫命をはじめとする八重垣神社の御祭神を奉斎する、神社にとって一年の中心となる祭事です。

新嘗祭・還幸祭

12月15日の午後には、新嘗祭と還幸祭が斎行されます。5月3日に行われる祈年祭・身隠神事と対になる祭事です。
春の祈年祭で豊作を祈ったのに対し、新嘗祭ではその年に得られた収穫を神々に奉り、無事に実りを迎えられたことへの感謝を捧げます。祈年祭から新嘗祭へと続く祭事には、種をまき、作物を育て、収穫するという一年の農耕の営みが重ねられています。
続いて行われる還幸祭では、5月の身隠神事によって奥の院へ渡った稲田姫命の御分霊が、約7か月ぶりに御本殿へ還ります。
5月に稲田姫命が佐久佐女の森へ身を隠し、12月に御本殿へ還る。八重垣神社では、素盞嗚尊と稲田姫命にまつわる神話が単なる伝承として残されているだけではなく、祈年祭から還幸祭まで続く一年の祭祀として現在も受け継がれています。

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