夫婦椿「連理玉椿」・「乙女椿」・「子宝椿」 | 八重垣神社 - 神社ファン

有名度

関脇

八重垣神社

やえがきじんじゃ

島根県松江市佐草町227

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夫婦椿「連理玉椿」・「乙女椿」・「子宝椿」

更新日:2026年8月18日

2本が一体となって育つ夫婦の契りの象徴

八重垣神社には、2本の幹が地上で一体となって成長する「夫婦椿」があります。稲田姫命(いなだひめのみこと)が2本の椿を立てたところ、それぞれが芽吹き、やがて一体となったと伝えられることから、夫婦の契りを象徴する神聖な木として大切にされてきました。
八重垣神社 3本の夫婦椿の案内版
夫婦椿の伝承は古く、享保2年(1717)に完成した出雲地方の地誌には、すでに八重垣神社の「鳥居の前に連理の椿あり」と記されています。少なくとも江戸時代中期には、八重垣神社を象徴する名木として知られていたことが分かります。明治時代に松江で暮らした小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)もこの椿について記し、2本の幹が途中で一つになる姿に触れ、夫婦愛の象徴として紹介しています。
現在、八重垣神社には「連理玉椿」「乙女椿」「子宝椿」と呼ばれる3本の夫婦椿があります。

連理玉椿

八重垣神社の鳥居から国道を挟んだ向かい側にあるのが「連理玉椿」です。夫婦椿の伝承を代表する椿で、2本から生じた幹が一体となって育つ姿から「連理」の名で呼ばれています。
古い資料には、稲田姫命が父母である脚摩乳命と手摩乳命の使っていた2本の杖を立てたところ、それが芽吹いたという伝承も残されています。一方、後世には素盞嗚尊が持っていた椿の枝が連理になったとする異なる伝承もあり、長い歴史の中でさまざまな物語とともに受け継がれてきたことがうかがえます。
八重垣神社 夫婦椿 連理玉椿
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乙女椿

山神神社の近くには「乙女椿」があります。八重垣神社では、夫婦椿が枯れても境内に再び二股の椿が生まれると伝えられており、乙女椿もその一つとして大切にされています。素盞嗚尊と稲田姫命を夫婦神として祀る境内で、2本が寄り添い一体となって成長する姿は、八重垣神社の縁結びや夫婦和合の信仰を目に見える形で伝える存在となっています。
八重垣神社 夫婦椿 乙女椿

子宝椿

奥の院「佐久佐女の森」の入口にある夫婦椿が「子宝椿」です。名前の通り、八重垣神社の子宝や夫婦円満の信仰を思わせる椿で、連理玉椿、乙女椿とともに3本の夫婦椿の一つに数えられています。
八重垣神社の夫婦椿では、年によって2枚の葉が結びつき、1枚の葉のようになった「二葉」が現れることがあります。夫婦椿そのものが2本から一体となることと重なる珍しい現象として知られています。
八重垣神社 夫婦椿 子宝椿
境内の3本の夫婦椿はそれぞれ離れた場所にあるため、参拝の際には連理玉椿だけでなく、山神神社近くの乙女椿、奥の院入口の子宝椿まで巡ってみるのもおすすめです。素盞嗚尊と稲田姫命の夫婦の物語を伝える八重垣神社らしい、縁結びの象徴となっています。

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