御神木「梛」 | 熊野速玉大社 - 神社ファン

有名度

関脇

熊野速玉大社

くまのはやたまたいしゃ

和歌山県新宮市新宮1番地

御神木「梛」

更新日:2025年7月18日

古くから人々を見守り続けた梛の木

熊野神宝館の向かい側、参道を挟んだ先にそびえ立つのは梛(なぎ)の木です。樹齢1000年、高さ約20メートル、幹周りは約6メートル、日本最大の大きさを誇る梛の木として知られています。幹にはしめ縄が張られ、その周りは玉垣によって囲まれており、御神木として大切に扱われてきました。いくつかの梛が融合し一体化した木だと考えられており、幹には複数の縦の溝を確認することができます。
御神木の梛の木
1940年(昭和15年)には「熊野速玉神社のナギ」という名称で国の天然記念物に指定されました。1990年(平成2年)には「新日本名木100選」のひとつにも選定されています。またユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産・大峯奥駈道の一部でもあります。

夫婦円満他様々なご利益

この梛の木は、平安時代の武将である平重盛が熊野三山の造営奉行を務めた際に、社殿落成を記念して植えたと伝わります。
梛(なぎ)は、その名が凪(なぎ)に通じることから、海上安全や現世安穏、良縁結びなどのご利益があるとされてきました。熊野権現の象徴として信仰されており、熊野詣の際はこの梛の葉をふところに納め、道中安全を祈願することが習わしだったそうです。
また、嫁ぐ娘の、鏡や箪笥などの嫁入り道具に梛の葉を忍ばせ、新たな生活の幸せを祈願したと言われています。梛の葉は繊維が強く引きちぎろうとしても切れないことから、古くから夫婦円満のご利益があるとされ、源頼朝と北条雅子も梛の葉を持っていたと伝わります。また梛の葉は表と裏もあまり変わらず綺麗なことから、夫婦で持てば隠し事のない夫婦生活が送れると言われています。
現在も梛のご利益にあやかろうと、葉をもとめて多くの参拝者が訪れるのだそうです。
見上げた梛の木

御神木「梛」のお守り

熊野速玉大社では、御神木「梛」の実で奉製した「なぎ人形」や「なぎまもり」を授かることができます。
なぎ人形は、熊野速玉大社独自の柱掛け人形です。木札に梛の実で作った男女一対の可愛らしい人形がデザインされています。家内安全や縁結びにご利益があるとされている、人気のある授与品です。
またこの札には、1201年に後鳥羽上皇の熊野御幸に随行した藤原定家が読んだとされる和歌「千早ふる 熊野の宮のなぎの葉を 変わらぬ千代のためしにぞ折る」が書かれています。熊野速玉大社の梛の葉を手折って熊野参詣の証にしたことが詠まれており、当時の熊野詣の様子を伺い知ることが出来ます。
「なぎまもり」も、熊野速玉大社独自のお守りです。こちらもなぎ人形と同様に、御神木「梛」の実によって作られています。家内安全、縁結び、海上安全のご利益があると言われています。熊野詣の記念に、授かってみてはいかがでしょうか。

この記事を1人の方がいいねといっています



スポンサーリンク

熊野速玉大社の人気記事