有名度
小結多井畑厄除八幡宮
たいのはたやくよけはちまんぐう
兵庫県神戸市須磨区多井畑字宮ノ脇1
神事(神饌餅つき神事・厄除大祭・多井畑のカネタタキ)
更新日:2026年9月10日
厄除大祭の御供物をつくる「神饌餅つき神事」
毎年1月16日に行われるのが、厄除大祭で神前に供える餅をつく「神饌餅つき神事」です。古くは社家の八人神主役によって執り行われていましたが、現在は8人の氏子によって受け継がれています。神事に携わる氏子は16日の未明に身を清め、臼を囲んで餅つきを行います。
特徴的なのが、一般的な杵ではなく約1間の長さがある樫の棒を使うことです。「エイトエイト」という独特の掛け声に合わせ、厄除大祭の御供物となる餅をつき上げます。
餅が神前に供えられるのは、厄除大祭が始まる1月18日です。古くからのしきたりに従い、氏子総代らによって餅のほか、みかん・干柿・長芋・栗・梅の枝なども神前に供えられます。
1月18日から20日に行われる「厄除大祭」
多井畑厄除八幡宮を代表する祭事が、毎年1月18日・19日・20日の3日間にわたって行われる厄除大祭です。「多井畑の厄神さん」として知られる多井畑厄除八幡宮には、期間中、厄年のお祓いをはじめ、厄除けや病気平癒などを願う多くの参拝者が訪れ、境内は普段とは大きく異なる賑わいを見せます。
疫神祭塚では、自身の厄や穢れを移した「ひながた(人型)」を水鉢に浮かべて厄を流す参拝者の姿も多く見られます。また、境内の神楽殿では巫女による神楽舞が奉納されます。
厄除大祭の期間中は周辺道路や駐車場も混雑します。通常利用できる駐車場の一部が臨時バスの発着などに使用されることもあるため、車で参拝する場合は注意が必要です。
旧暦8月13日の「多井畑のカネタタキ」
冬の厄除大祭とは異なる、多井畑に伝わる特徴的な行事が「多井畑のカネタタキ」です。旧暦8月13日の夜に行われる豊作祈願の行事で、行灯を先頭に、絣の着物を身につけた8歳から15歳ほどの氏子の男児が列をつくります。子どもたちは太鼓に合わせて鉦を鳴らしながら町内を巡り、最後に多井畑厄除八幡宮へ宮入りします。多井畑のカネタタキは、六斎念仏の面影を残す伝統行事として伝えられてきました。地域で受け継がれてきた貴重な民俗行事であり、神戸市の登録無形民俗文化財にも登録されています。
1月の神饌餅つき神事と厄除大祭、そして旧暦8月の多井畑のカネタタキ。多井畑厄除八幡宮では、厄除けの霊地としての信仰だけでなく、氏子や地域の人々によって受け継がれてきた伝統的な神事・行事も現在に伝えられています。
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