末社 薬力社 | 伏見稲荷大社 - 神社ファン

有名度

横綱

伏見稲荷大社

ふしみいなりたいしゃ

京都府京都市伏見区深草藪之内町68

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末社 薬力社

更新日:2026年7月21日

健康長寿や病気平癒の信仰を集める薬力社

御膳谷奉拝所から御劔社へ向かう参道の途中に薬力社(やくりきしゃ)があります。伏見稲荷大社の末社の一つで、地元では親しみを込めて「伏見稲荷の薬力さん」と呼ばれています。創建年代は明らかではありませんが、古くから健康や病気平癒を願う人々の信仰を集めてきました。
薬力社周辺には、おせき社、石井社、薬丸社など、健康や身体に関わる神々をまつるお塚が集まっています。そのため、稲荷山の中でも健康信仰の中心となる場所の一つで、病気平癒や健康長寿を願う参拝者が数多く訪れます。
薬力社の鳥居と社殿

御祭神・ご利益

御祭神は薬力大神です。社殿には注連縄が巻かれた大きな神石が御神体としてまつられており、自然の岩そのものに神聖な力を見いだす古い信仰の姿を今に伝えています。
薬力大神のご利益は、健康長寿、無病息災、病気平癒、安産、薬効、薬害防止などとされています。薬の力によって病を癒やし、健やかな生活を守る神として、製薬会社や薬局など医薬に関わる企業や関係者からも信仰されています。
薬力社の例祭である火焚祭は、毎年11月16日に斎行されます。

おせき社

薬力社周辺のお塚の中でも、特によく知られているのがおせき社です。
おせき社は、もともと稲荷山の「関所」の役割を担っていたことから「お関社」と呼ばれたと伝えられています。やがて「関」が「咳」に通じることから、咳や喉の病気を守護する神として信仰されるようになりました。
薬力社 社殿
古くから歌舞伎役者が、喉を守り声がよく通るようにと参拝したとされ、現在でも歌手、俳優、アナウンサー、教師など、声や喉を使う仕事に携わる人々が訪れています。
参拝の際にはのど飴を供え、祈願後にお下がりとして持ち帰るとご利益があるとも伝えられています。近くの薬力亭では、おせき社にちなんだのど飴も販売されています。
薬力社ののど飴
おせき社には郵便受けが設けられており、全国から喉の病気平癒を願う手紙や、病気が治ったことへの感謝を伝える便りが届きます。宛名に「伏見稲荷大社 おせき社」または「おせき大神」と記すことで届くとされ、遠方から直接参拝できない人々からも信仰されています。
おせき社の郵便受け
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石井社

石井社には石井大神がまつられています。
健康長寿や病気平癒のほか、医学や医療技術の向上を守護する神として信仰されています。「石井」が「意思」に通じるともされ、強い意志を持って学業や試験に取り組めるよう、受験生や医療関係の資格取得を目指す人が合格祈願に訪れることもあります。
石井社 鳥居と社殿

薬丸社

薬丸社には薬丸大神がまつられています。
足腰の健康をはじめ、腰痛、肩こり、身体健全などのご利益があると伝えられています。稲荷山の巡拝は長い石段や坂道が続くため、足腰の無事を願って参拝する人も見られます。

滝行とご神水

薬力社の境内には「薬力の滝」があり、古くから滝行が行われてきた修行の場所となっています。この水は紅葉谷を経て、東福寺方面へ流れていきます。
薬力社の脇には井戸があり、湧き出る水は健康長寿のご利益がある「ご神水」として親しまれています。現在もペットボトルなどの容器を持参し、無料で持ち帰る参拝者が見られます。自然に囲まれた稲荷山で湧き出す水と健康信仰が結び付き、薬力社を代表する見どころの一つとなっています。
薬力社の滝

薬力亭

薬力社の境内には、古くから参拝者を迎えてきた茶店「薬力亭」があります。稲荷山巡拝の途中に休憩できる場所で、薬力社のご神水を使った飲食物や、健康にちなんだ名物がそろっています。
薬力亭の商品
中でも人気を集めているのが、ご神水でゆでた「薬力健康たまご」です。健康長寿を願う薬力社の名物として親しまれ、参拝後に味わう人も少なくありません。
このほか、ご神水を使ったコーヒーや、おせき社にちなんだのど飴なども用意されています。薬力社を参拝した後に薬力亭へ立ち寄ることで、ご神水や名物を通して薬力信仰をより身近に感じられます。
薬力亭
薬力社は、健康長寿や病気平癒を願う人はもちろん、医薬関係者、喉や声を使う職業の人、足腰の健康を願う人など、幅広い参拝者から信仰されている場所です。薬力大神を中心に、身体のさまざまな悩みに関わるお塚やご神水、滝、薬力亭が集まり、稲荷山の中でも健康への祈りを深く感じられる信仰の地となっています。

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