御膳谷奉拝所 | 伏見稲荷大社 - 神社ファン

有名度

横綱

伏見稲荷大社

ふしみいなりたいしゃ

京都府京都市伏見区深草藪之内町68

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御膳谷奉拝所

更新日:2026年7月17日

三ケ峰へ神饌を供える稲荷山の神聖な祭祀の場

四ツ辻から右回りに稲荷山を登り、およそ10分ほど歩くと、二股に分かれた参道沿いに御膳谷奉拝所(おぜんたにほうはいじょ)があります。三つの峰へ通じる谷が集まる場所にあり、一ノ峰・二ノ峰・三ノ峰を遥拝する要の地として、古くから大切に信仰されてきました。
御膳谷奉拝所 鳥居
御膳谷奉拝所は稲荷山に伝わる七神蹟の一つに数えられています。しかし、他の神蹟のように神様が降臨した場所ではなく、古くから三ケ峰へ神饌(しんせん)を供える神聖な祭祀の場であったことから、七神蹟の一つとして信仰されています。
御膳谷は古く「御前谷(ごぜんだに)」とも記され、往時には神様の食事を調える御饗殿(みあえどの)や御竈殿(みかまどの)が設けられ、三ケ峰へ神饌を供えていたと伝えられています。現在でもこの伝統は受け継がれ、ご祈祷殿では毎日朝夕に神饌が供えられています。稲荷山の中でも、古来からの祭祀が今なお続けられている貴重な場所です。
御膳谷奉拝所
創建年代は明らかではありませんが、奉拝所は切妻造・銅板葺の朱色が美しい社殿で、静かな山中にありながら厳かな雰囲気を漂わせています。

御饌石

ご祈祷殿の奥には「御饌石(みけいし)」と呼ばれる、一辺約1メートルほどの神石があります。
この石は、古く神様へ供える神饌を置いていた場所と伝えられ、「神石」とも呼ばれています。現在でも毎年1月5日に行われる大山祭では、この御饌石の上へ神酒が供えられ、古くから続く祭祀の伝統が今に受け継がれています。
御饌石
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稲荷山唯一の社務所

御膳谷奉拝所には、四ツ辻より山上にある社の中で唯一の社務所があります。
ここでは御膳谷奉拝所限定の御朱印や授与品を受けることができ、稲荷山を巡拝する参拝者が立ち寄る人気の場所となっています。
例祭は毎年1月5日の「大山祭」、2月初午の「御塚大祭」、11月28日の「火焚祭」が斎行され、古くから続く稲荷山信仰を今へ伝えています。
御膳谷奉拝所社務所

奥村社

境内には数多くのお塚がありますが、中でもよく知られているのが奥村社です。
奥村社 社殿
御祭神は奥村大神で、運気上昇のご利益があると伝えられています。社殿には全国から奉納された名刺が数多く納められており、仕事運や事業発展を願う人々の厚い信仰を集めています。
奥村社内の名刺
また、社殿前には全国でも珍しい「狛馬」が置かれています。神社では狛犬が一般的ですが、奥村社では神馬が社殿を守護しており、伏見稲荷大社ならではの見どころとなっています。
奥村社 鳥居と社殿

力松社

ご祈祷殿の裏には力松社があります。
御祭神は力松大神で、稲荷山のお塚信仰を代表する社の一つです。御膳谷奉拝所を参拝した際は、奥村社とあわせて参拝する人も多く、静かな山中で稲荷山信仰の奥深さを感じられる場所となっています。
力松社 社殿
御膳谷奉拝所は、華やかな千本鳥居とは異なり、古くから受け継がれてきた祭祀や信仰を今も身近に感じられる特別な場所です。三ケ峰へ神饌を供えてきた歴史に思いを馳せながら参拝すれば、伏見稲荷大社が単なる観光地ではなく、今なお生きた信仰の場であることを実感できるでしょう。

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