有名度
関脇石清水八幡宮
いわしみずはちまんぐう
京都府八幡市八幡高坊30
摂社 高良神社
更新日:2026年7月15日
『徒然草』にも登場する石清水八幡宮の古社
頓宮の南側に鎮座する高良神社は、石清水八幡宮の摂社の一つです。古くから男山山麓の人々に親しまれてきた神社で、鎌倉時代の随筆『徒然草』にも登場することで広く知られています。石清水八幡宮を訪れた際は、本殿だけでなく、ぜひあわせて参拝したい歴史ある古社です。
高良神社
高良神社は、貞観3年(861年)に宇佐八幡宮から八幡大神を勧請した行教によって建立されたと伝えられています。創建当初は放生川のほとりに鎮座していたことから、「川原社」あるいは「川原神」と呼ばれていました。その後、筑前国の高良大社から高良玉垂神を勧請したことにより、高良神社と称されるようになったと伝えられています。社殿は慶応4年(1868年)の鳥羽・伏見の戦いで焼失しましたが、明治15年(1882年)に再建され、その後の移築を経て、現在の社殿は明治39年(1906年)に再建されたものです。
石清水八幡宮は古くから皇室や武家の篤い崇敬を受けた全国屈指の八幡宮として発展しました。一方、高良神社は男山山麓に暮らす人々からも親しまれ、地域に寄り添う神社として信仰を集めてきました。
毎年7月には、高良神社の例祭として「やわた太鼓まつり」が開催され、多くの人で賑わいます。また、高良神社の御朱印は、石清水八幡宮の「おふだ・お守り授与所」で受けることができます。

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御祭神・ご利益
御祭神は高良玉垂神(こうらたまたれのかみ)です。福岡県の高良大社の主祭神としても知られ、蒙古襲来(元寇)の際には武運長久の神として篤く信仰されました。また、高良神楽発祥の神として芸能上達の御神徳でも知られています。現在では、厄除け、延命長寿、交通安全をはじめ、家内安全や開運など幅広い御利益がある神として崇敬されています。

『徒然草』に登場する高良神社
高良神社は、兼好法師の随筆『徒然草』第52段に登場することでも有名です。仁和寺の法師は、かねてから憧れていた石清水八幡宮へ参拝したものの、山麓にあった極楽寺や高良神社だけを参拝し、本宮へ登らずに帰ってしまいました。後になって、本来の石清水八幡宮は男山山頂にあることを知り、自分の思い込みを深く恥じたという逸話です。
兼好法師はこの出来事を通して、「少しのことでも案内をしてくれる人は必要であり、思い込みだけで行動してはいけない」という教訓を説いています。現在でも、高良神社を訪れる多くの参拝者が、この有名な逸話に思いを馳せています。

御神木のタブの木
鳥居をくぐって石段を上がると、左手には高良神社の御神木であるタブノキがそびえています。樹齢約700年、高さ約24m、根回り約7.5m、樹冠は約30mにも及ぶ京都府内有数の巨木です。タブノキはクスノキ科の常緑樹で、古くから葉や樹皮は線香の原料として利用されるとともに、「厄除けの木」として信仰されてきました。「京都の自然200選」にも選ばれており、複雑に入り組んだ幹や根元に鎮座する小さな祠とともに、高良神社の長い歴史を静かに見守り続けています。

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