有名度
関脇城南宮
じょうなんぐう
京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
椿
更新日:2026年9月8日
約150種・400本の椿が彩る城南宮
城南宮は、しだれ梅とともに椿の名所としても知られています。神苑には江戸時代から見られる古典椿をはじめ、約150品種・400本もの椿が育てられています。9月頃から咲き始める早咲きの品種から、5月頃まで花を楽しめる遅咲きの品種まであり、晩秋から新緑の季節にかけて長期間にわたってさまざまな椿を見ることができます。
苑内では、江戸時代から伝わる古典椿、明治時代以降に作出された近代・現代椿、秋咲き椿、咲き分け椿、変わり葉椿など、特徴の異なる椿を巡ることができます。『源氏物語』の登場人物や巻名にちなんだ品種を集めた「源氏物語に関わる椿の道」も設けられています。

城南宮ならではの「城南椿」と樹齢200年・300年の古木
数多くの椿のなかでも注目したいのが、城南宮に自生するヤブツバキです。「城南椿」は、特徴のある花色や花形を持つヤブツバキで、真紅の小ぶりな花を筒状に咲かせます。苑内には4本が自生し、そのうち3本は「春の山」の入口付近で見ることができます。
また、「源氏物語に関わる椿の道」には、推定樹齢約200年の「離宮椿」があります。幹周り約90cm、樹高約9mの古木で、白河上皇がこの一帯に造営した城南離宮(鳥羽離宮)に咲くことから、その名で呼ばれています。
さらに道を進むと、神苑で最も古い椿とされる「長生椿」があります。推定樹齢約300年、幹周り約1.2m、樹高約10mに達するヤブツバキで、紅色の花を平らに開く平開咲きが特徴です。かつて背後に川が流れていた土手で育ったため斜めに大きく伸び、根元には幾重にも重なった蛇腹のような幹のしわを見ることができます。

しだれ梅と椿が織りなす「落ち椿」
早春の城南宮では、椿だけでなく、しだれ梅との取り合わせも大きな見どころです。神苑「楽水苑」の「春の山」では、しだれ梅が咲く頃に椿も花を咲かせます。やがて椿の花が苔の上に落ちると、頭上を覆う紅白のしだれ梅と、足元を彩る赤い椿が重なる「落ち椿」の風景が生まれます。
約150品種もの椿を見比べる楽しみから、長い年月を重ねたヤブツバキの古木、しだれ梅と落ち椿がつくり出す早春の景観まで、椿は城南宮の神苑を代表する見どころのひとつです。

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